配達先での出会い

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本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。

人について考える。

今日のテーマは、

「就職の有無」

です。




配達を始めてから、他の配達員に興味が湧くようになりました。

どうやって配達をしているのか。

お客様にどのような対応をしているのか。

評価が高い配達員がどんな事をしているのか。

店舗に行って商品を受け取る際には、別の配達員の姿をよく見かけるのですが、実際にお客様に届ける姿は見ることができません。

なぜなら、

配達でマンションに届けに行く時は、1人で行くのが当たり前だからです。

なんとかして情報を聞けないものか。

そんな事を思っていると、機会がやってきました。

「配達に参りました」
「どうぞ」

お客様の許可が出て、オートロックを開けていただいた時。

「僕も一緒に行っていいですか?」

同じ部屋に届け物をする配達員に出会いました。

「部屋番号同じなんで」

彼の持っているスマホの画面を見ると、確かに同じ部屋番号。

「そうなんですね。同時に2つもデリバリーされる方もいるんですね!」

ちょっとびっくりしながらも、目の前の紺色のシャツにジーパンの若者に興味が湧きました。

「配達長いんですか?」
「去年からですね」
「僕、今年からなんですよ」
「そうなんですね!」

やはり同じ仕事をしていると、関係性は作りやすい。

「なんで配達を始めたんですか?」
「僕は・・・就職が面倒くさかったんで」

あ、気になる。




「ありがとうございました!」




2人でお客様に荷物を届け、マンションを出る時に少し話をすることになりました。

「就職が面倒っていうのはなにかあったんですか?」
「いや、最初は大学出て、普通に就職したんですけど。なんか仕事が楽しくなくて」
「そうなんですね」

最初は仕事が楽しくないっていうのは分かる気がする。

「周りの友達はみんな働いているし、自分だけ何もしてないと親がうるさいんで、どうしようかなって思ってた時にこれを見つけたんですよ」

やはり、配達を始める動機は人それぞれ。

「面接とかないし、誰かに雇われてる感じもない。自分の好きな時間に働けるし、やめようと思ったらやめられる。会社と違って楽だなって思って」

確かに、この時代の配達はかなり自由度が高い。

「ちゃんとやればそれなりにお金はもらえますし、親はまだ就職しろってうるさいですけど。お金入れるようになってからはあんまり文句を言わなくなったんで」
「親がうるさいっていうの分かります(笑)。子どもが大人になってもやっぱり心配なんでしょうね」

自分の若い頃を思い出す。

「このデリバリーのブームがいつまで続くか分からないですけど。とりあえずは、このままでいこうと思ってますね」
「家にお金を入れてるだけでも、ちゃんとしてると思いますよ」
「そんな事ないですよ。じゃあ、行きますね」

彼は笑顔で去っていったのでした。




追伸
 専門学校時代、就職ではなく進学を選択した時。

「就職しないなんて、人生の落伍者になる」

と口にしていた同級生がいました。

その同級生を黙らせたくて頑張った、昔の自分を思い出しました。




実際には色んな人がいるんですよね。

日本だけでも1億人以上の人がいて、それぞれが違った価値観で生活している。

人を一方的に否定するのは、自分の生き方しか知らないから。

他の人の考えを理解しようとしないから。

そして、

人を否定しないと自分が上に立てない。

そう思っているから。




今回の若者の話を聞くことで、自分が就職に対してちょっとした偏見を持っていたことも気付くことができました。




「就職してなくても、親御さんにお金を入れている若者がいる」




ものすごく感心してしまいました。

この時点で、大変失礼な話なんですが。

就職してるしてないで人を判断してしまっていた、そんな自分に気付いてしまいました。

あやうく昔の同級生と同じになるところでした。

やっぱり普段と違う立場、目線で会話をすると新しい発見がありますよね。












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