配達員ガチャ

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本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。

人について考える。

今日のテーマは、

「相手の立場になる」

です。




「配達員ガチャしましょうよ!」

お昼休み。後輩が真顔で言ってくる。

「なにそれ?」
「出前ですよ。出前!」

どうやら彼の中では「出前」を「配達員ガチャ」というらしい。

「なんで配達員ガチャなの?」
「だって、注文したら配達員が来るじゃないですか」

それは出前だから配達員は来るだろうけど。

「その配達員にも種類があるじゃないですか。僕たちみたいにたまに配達員してる人や、専門的に配達してる人も」
「まぁ、確かにいろんな境遇の人がいるかも」

副業が当たり前になりつつある現代。

配達員=配達を専門に行っている人

ではなくなっている。

さまざまな経歴を持つ人が、配達に参加している可能性がある。

「それでガチャなの?」
「はい! 誰でも出前を頼めば参加できて、ものすごい人が目の前に現れる可能性があるんですよ!」

ものすごい人・・・。

「それってどんな人?」
「そりゃー・・・。配達がものすごい速い人とか」

神がかった俊敏な動きで、いくつもの配達を制覇してきた伝説の男。

「みたいなやつ?」
「そうそう!」

そんなヤツいる?(笑)

何百何千という配達員がいる中で、平日のお昼休みでそんな伝説的な人物を引き当てる事は可能なのだろうか。

「考えたら面白くないですか! とりあえず、とってみましょうよ!」

というわけで、後輩の手配の元、デリバリーの配達を頼んでみる。

「ファーストフードはやめましょうね」
「なんで?」
「だって、チェーン店の前でたむろしてる連中が来ますよ」

短距離の案件を狙って、チェーン店の前でずっと待っている配達員もいる。

「その中には、すごい人はいないの?」
「楽をしようとしている人にすごい人はいないんです!」

後輩は胸を張って熱弁する。

伝説の配達員がやってくる確率を上げるために。

伝説の配達員が持ってくる、扱っている商品は一体なんなのか。

2人で一生懸命考えてみる。

そして、

出した答えは、なぜか。

「カレー」




15分後。




「お疲れ様です。ありがとうございます」

さわやかな青年からカレーを受け取る後輩。

配達員が帰ってから、感想を聞いてみる。

「どうだった?」
「普通でしたね」

僕らの伝説の配達員探しはつづくのでした。

追伸
 配達された商品を受け取る。

その瞬間に、相手の伝説的な経歴を見抜く。

そんな事は果たして可能なのか。

もし、それに気づいたとしても、配達の受け渡しは30秒もかからずに終わる。

「配達員のプロフィールが見れますよ」

後輩に言われて、初めてお客様が配達員のプロフィールを見ている事を知る。

「こんなのあったんだ」
「はい。絶対に登録してるはずなんで。配達頼んだら見れますよ」

知らなかった。

「ちなみにすごい人の基準ってなに?」
「やっぱりちゃんとしてる人じゃないですかね」

ちゃんとしている人?

「挨拶ができて気遣いができて、こっちが話しても嫌にならない。そういう人が来てくれたら嬉しいですよね」

あ、自分もそう思う。

そうか。

これが、お客様側から見た配達員に対する気持ちなんだ。

接客は相手の立場を理解して、さらに高めることができる。

自分がお客様になってみる。

これも接客に対する1つの学び方かもしれませんね。






























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