本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今日のテーマは、
「悪いことの中の良いこと」
です。
「雨の日ってどうしてます?」
休日明けの出社。後輩が話しかけてくる。
「雨の日?」
「配達ですよ。僕はやめるようにしてるんですけど。もしかして先輩はやってます?」
「やってるよ。配達はトレーニングだから」
トライアスロンに出るため。
自転車に乗る能力を高めるため。
という動機でデリバリーの配達を始めた。
「雨の日って、大変じゃないですか?」
「まぁ、いつもより勝手は違うけど。新聞配達の時もやってたから」
学生時代、新聞配達は雨の日でも配っていた。
「あ、そっか。そうですよね。新聞配達は雨が降ったから休むとかないですよね」
「まぁ、そんな事言ったら、当時の店長に張っ倒されただろうし」
人員もギリギリだったので、自分の代わりがいなかった。
「仕事を休むと人に迷惑がかかる。みたいなのは、あったかもね」
日本人特有の、有給を取りづらい職場みたいなイメージ。
「時代が違うんですね」
「そうそう。まぁ、その分責任感もついたけどね」
悪いことの中にも、良いことはある。
「雨の日ってやっぱり大変ですか?」
「まぁ、新聞と違って濡れてしまうっていうのがあんまりないからね」
「あ、カバンは防水ですもんね」
「びっくりした。びしょ濡れでも中身はまったく濡れない。だから、安心して配達できる」
新聞は紙だったので、濡れたら一発アウト。
濡れた新聞をお客様に渡そうものなら、クレームどころか契約が止まる可能性もある。
「雨の日っていいんですかね?」
「まぁ、配達の案件は増えてると思う。やっぱり外出する人は減るし、外で食べるよりは家で食べる人が増えるし」
雨の日の配達は忙しいイメージ。
「そうなんですね! お金稼ぐチャンスなんですね」
「まぁ、その分配達難易度は上がるけどね」
「やっぱり晴れの日と違いますか?」
「うん。雨の日は視界がせまくなるから。自分の視野も狭いけど、他の人達の視野もせまくなるから」
傘を差している歩行者や車、傘差し運転の自転車。
危険なものもたくさん出てくる。
「想像したら危ないですね」
「気をつければなんとかなるけど。注意は必要かもしれない」
「やっぱりやめようかな。先輩は何でそんなにやるんですか?」
後輩からの素朴な疑問。
なぜ自分が配達をするのか。
改めて聞かれると、自分の中で1つ答えが出た。
「今しかできないからかな」
「今?」
「うん。ずっとやるつもりもないし、身体が動くうちにやっておけば後から後悔しないでしょ」
今しかできないことは今やる。
「あの時これやっとけば良かった。とか、年齢を重ねるとそういう事言う人が多いから。自分はやりたい時にやりたいことをやろう。そう思うからかも」
後輩の質問によって、自分の中の答えが出たのでした。
追伸
あの時こうしていれば。
ああしていれば。
「過去に戻って1度だけやり直せるとしたら?」
みたいな質問も昔はよく聞きました。
そのたびに色々考えました。
でも、
そんな事はできません。
ただ、今から始める事はできます。
やりたくなった事をやりたいようにやる。
これが1番後悔のない生き方のような気がします。
実際、今から幼い頃に戻って人生をやり直せるとしたら。
そう言われても、
自分の生きてきた人生が色々あり過ぎて、とてもじゃないけどもう一度やる気が起こりません(笑)。
良いこともありましたけど、悪いこともありました。
でも、
親友ができたし、仲間できたし。
もう一回自分の中で正しい道。
正解だと思う道を歩んだとして、その人達に会えるとは限りません。
むしろ、自分がどん底になった時に出会えたから親友だったり。
自分が仲間を探そうと思ったキッカケも、自分がうまくいってなかったタイミングだったり。
悪い出来事の後にはプラスに働くことが多いような気がします。
雨の日でも、良いことを探す。
本当の正解というのは、案外、大変な時に見つかるのかもしれません。