本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
本日のテーマは、
「怒りの本当の原因」
です。
「以前、タバコが嫌いだったという方と話した事があります」
「タバコですか?」
「はい。タバコを見ると、怒りがこみ上げてくる。だから、喫煙者を見ると腹が立つと言っている方がおられました。タバコはお好きですか?」
「いや、吸ったことはないので。でも、イメージはそんなに良くないですね」
病気の原因になるとも言われているタバコ。
「そんな彼にタバコが嫌いな理由をたずねてみました」
「なんて言われたんですか?」
「昔、自分には大好きな祖母がいて。いつも遊んでくれて、好きなものを買ってくれたそうです。でも、そんな祖母が突然肺がんになったそうです」
大好きな人が病に倒れる。
「そんな時、肺がんについて熱心に調べたところ。肺がんになる確率は、周りに喫煙者がいるかいないかで変わるという事実が分かったそうです」
「あ、なるほど」
「その時、祖母の周りには喫煙者がたくさんいたそうです。そんな彼がタバコを嫌いになる理由は分かりますか?」
なぜ彼がタバコを嫌いになったのか。
「それは、おばあさんの健康を奪ったのがタバコって思ったからですよね?」
「そうなりますね。彼の気持ちは理解できますか?」
「なんとなくは分かります」
「ただ、この話を聞いた時。彼の怒りの対象について気になりました」
「怒りの対象?」
「はい。彼は喫煙者が嫌いだと言っていました」
「そうですね」
「でも、彼の嫌いな喫煙者は祖母の周りにいた喫煙者だけが対象ですよね?」
「まぁ、そうですよね」
祖母の病の原因になったと思われる人。以外も怒りの対象になる。
「不思議じゃないですか?」
「確かにそうですね」
「というわけで、そこを掘り下げる事にしたんです」
なぜ、祖母の周りの人以外も怒りの対象になるのか。
「どうだったんですか?」
「彼は言われて初めて気付いた様子でした。言われてみれば確かにといった感じで。そして、彼はまた深く考え込み始めたんです」
自分の話の辻褄が合わない。
「そして、答えが出ました」
彼は静かに口を開いた。
「そういえば、昔、職場で仕事ができないのにタバコばっかり吸っている人がいました。その人達に腹が立っていたんです」
考え方の矛盾の中に、本当の理由があった。
「でもその話も、昔の職場の人と喫煙者は関係ないですよね」
「気付きましたね。そういう事なんです」
怒りの本当の理由。
「自分が怒っている理由は、必ずしも事実として正しいわけではないという事です」
目の前で起こっている事だけが、怒りのキッカケとは限らない。
「じゃあ、僕が怒る理由も本当は違うって事ですか?」
「かもしれないっていうお話ですね。タバコが嫌いと言われた方も、祖母の話ではなく、昔の職場の人間が怒りのキッカケという認識になってから。そこまで怒らなくなっていました」
「何でですか?」
「自分の祖母の命と、喫煙者が関係ないと分かったからですね」
自分が祖母とタバコを結びつけていたから、怒りが湧いていただけ。
「自分がどういう認識で物事に接するか。それだけで、怒るかどうかは変わるんです」
「じゃあ、僕も考え方を変えれば怒らなくなるって事ですよね」
「そういう事です」
追伸
色んな人を見てきました。
でも、
自分がなぜ怒っているのか。
これを真剣に分析している人はなかなかいません。
自分の視点だけで見ると、正当な理由だと思えるのですが、
周りから見るとおかしな理由で怒っている人もたくさんいます。
自分の行動を第三者の目線で観察してみる。
それを人に指摘してもらう。
これだけでも、怒りはなくなっていくかもしれません。