本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
本日のテーマは、
「怒り」
です。
今回は男性の相談者。
「なんか、最近。人に対して腹が立つ事が多くて」
「そうなんですね」
相談者の言葉に静かにあいづちを打つ。
どうやら、イライラする事があるらしい。
「それはどんな時ですか?」
「例えば買い物とか」
「買い物?」
「はい。スーパーとかで並んでいる時に、精算が遅い人とかいるとイライラします」
想像してみる。
自分の前の人の精算が遅かったらどうなるか。
「それはお金を出すのが遅いとかでしょうか」
「そうです。みんな並んでるの分かってるんだから、お金ぐらい用意しとけばいいのにって思います」
「なるほど」
確かに、昔は思ったことがあるかも。
「それなら、駅の改札とかもですか?」
「あ、そうですね!」
駅の改札口。
切符や定期を入れて、スムーズに人が出入りしてる中で、
ガシャン
突然閉まる改札の扉
「止まってしまうと迷惑になるかもですね」
「そうです! ちゃんと確認しとけよって思います」
確かに、たまにそういった場面に遭遇する。
「他はありますか?」
「あ! 店員の態度とか」
「店員さん?」
「はい。コンビニとか、いらっしゃいませも言わない時ありますよ」
「あるかもしれないですね」
「接客なのにちゃんとしないのはありえないですね」
なるほど。
「こういうのって、どうやったらイライラしなくなるんでしょうか?」
うーん。
「そうですね。僕の場合は、その時の状況を考えますかね」
「状況ですか?」
「はい。例えば駅の改札。スムーズだったのが止まった時とか」
「ああ、なるほど。分析する感じですか?」
そう言って、彼は腕を組んでその時の状況を考え始める。
「例えば、
改札に引っかかってしまった人がAさん。
その後ろにいるのがBさん。
さらにそれを見ている、その他大勢をCさんとします」
「はい」
Aさんが改札に引っかかった時、Bさんはイライラして舌打ちをしてしまった。Aさんは慌てて再び挑戦。しかし、後ろからのプレッシャーに焦って、また失敗してしまう。
Bさんは別の改札に行こうとするが、周りの人の出入りが激しくて、別の改札にもいけないので余計にイライラしている。
そして、たまたまその現場を見かけて、様子を見ているCさん達。
「想像できましたか?」
「はい」
「では質問です。この中で悪いのは誰だと思いますか?」
「もちろん、Aさんです」
「なぜですか?」
「改札が止まる原因を作ったので」
なるほど。
「では次の質問です。Cさんから見て、カッコ悪いのは誰ですか?」
「カッコ悪い・・・ですか」
「はい」
「Cさんって、その他大勢の人達ですよね」
「はい」
Cさんの目線で考えるとどうなるか。
「カッコ悪いがよく分からないんですけど。Aさんですかね?」
「なぜですか?」
「やっぱり改札が止まる原因を作ったから」
原因を作るのが悪いというのが彼の言い分。
「分かりました。それではCさんの目線で考えてみましょう」
Aさんが原因を作って、改札が動かなくなった。
Bさんはそれに対して、舌打ちをして、イライラしている。
AさんはBさんのイライラに気付いて、さらに焦ってミスをしている。
Cさんはそれをどういう目で見てるのか。
「Aさんは周りから見ると、困ってる人という認識になると思います」
「まぁ、そうですよね」
「そして、Bさんは困ってる人に対してイライラしています」
「ちょっと待ってください。BさんはAさんが原因で止まってるからイライラしてるんですよ」
「はい。でも、それを最初から知ってるのは当事者のBさんだけです。周りから見ると、困ってるAさんに対して、Bさんがイライラしているようにうつるかもしれません」
そうなるとどうなるか?
「Bさんもあんまり良い印象にならないって事ですかね?」
「そういう事です。これらを踏まえて、怒るのは得なのかどうかを考えていきましょうか」
というわけで、今回は怒りについて考えていきたいと思います。
追伸
当事者同士の争いを第三者が完全に把握することは難しいです。
実際、たまたま駅の改札で起きた争いを、ずーっと見続ける人も少ないと思います。
そして、人々が注目するのは、
言い争いになった現場であったり、怒っている人が暴言。大きな声を出した時です。
そこだけを切り取ってしまうと、人はどう映るのか。
そこを考え始めると認識は変わるかもしれません。