本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
本日のテーマは、
「つながりの大切さ」
です。
前回の相談から2週間。
彼は課題の報告のために、僕をたずねてくれました。
「いかがでしたか? この2週間」
「そうですね・・・」
彼は両手をこすり合わせながら、視線を上に移す。
「何から話しましょうか」
「ご自分の話やすいところからで大丈夫ですよ」
どうやら色々あったらしい。
「彼女と話してみたんですよ」
「ああ、お付き合いされてる方がいるんですね」
「はい」
「どれくらいのお付き合いになるんですか?」
「もうすぐ1年です」
「いいですね!」
1年も一緒にいたら、色んな事が分かってくる。
「それで、彼女との共通点を探してみたんです」
「なるほど」
彼女との関係を向上させるために、今回の課題に取り組んだ様子。
「それでいくつか質問してたんですけど」
「良いことですね」
「彼女に言われたんです」
ん?
「どうしたのって。いつもと違うって」
「まぁ、普段そういう感じじゃなければ、不思議に思うかもしれないですよね」
「そうですね。でも、彼女にとっては、かなり驚くことだったみたいで」
彼の両手はいつの間にか握られて、彼はじっと拳を見ている。
「何かあったんですか?」
「いえ。僕が彼女に対して、自分から聞くっていう行為がほとんどなかったって言われまして」
聞く行為がない?
「それはどういう感じですかね」
「彼女が言うには、自分の興味のある話はずっと喋るけど。彼女の話になると、うんうんってうなづくだけだそうです。聞き返したりとかもしないそうで」
彼は拳を握り始める。
「だから、僕とそこまで話そうとも思わなくなってたから。聞いてくれて良かったって」
彼は下を向きながら、
「全然気づいてなかったです」
肩が少し震えてる。
「普段はいいけど、意見が違った時にはちょっと怖い時があるって。そう言ってました」
宇宙人の話の時と同様、自分の意見と違う場合は「仲間じゃない」というスイッチが入っていたのかもしれない。
「何かびっくりですね・・・」
「彼女も、1年の付き合いがあるから言ってくれたのかもしれませんね」
「全然気づかなかったです。うまくいってると思ってました」
「彼女は大丈夫そうですか?」
「はい。なんとか謝って、今後どうしていくかって感じですね」
彼の声はいつの間にか小さくなっている。
「新しい出発ですね」
「え」
「今回の事に気づけただけでも前進だと思いますよ」
「そうですよね・・・」
自分に言い聞かせるように、彼は頷いたのでした・・・。
追伸
彼女も関係を続けたい。
そう思ったからこそ、正直に伝えたのかもしれません。
今回の件は相談者に彼女がいたことが、気付きのキッカケになったようです。
大人になると、ここまで腹を割って話してくれる相手はなかなか見つかりません。
彼が今回の課題に取り組まなかったら。
一体どうなっていたんでしょう。
人間関係が一番うまくいっている時。
それは、
相手の主張に対して納得している時、
または、
我慢している時です。
相手に合わせていれば争いは一切起こりません。
が、
我慢している場合はいずれ限界が来てしまいます。
大人になればなるほど、それを正直に伝えてくれる人間は少ない。
そう考えると、自分に対して真摯に向き合って言葉を伝えてくれる人。
その存在はとても貴重なものかもしれません。