本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
本日のテーマは、
「空気」
です。
僕が飲食店で働いていた頃。
「空気ってなんですか?」
と、後輩の男の子に聞かれたことがあります。
「何かあった?」
彼にそうたずねると、
「いや、お客様の所に食べ物持っていったら、
空気読め
って言われたんで」
なるほど。
「お客様が席で何かしてたんじゃないかな?」
「いや、そんな感じはなかったんですけど・・・」
思い当たるフシはないらしい。
「ちょっとその時の状況がよくわからないから、営業終わりにでも詳しく聞かせてもらっていい?」
「分かりました」
営業終了後。
「お疲れ様~」
「お疲れさまです~」
仕事が終わって、バイトの子達はゆっくりしたり、帰り支度を進めている。
「お疲れさまです。今、時間大丈夫ですか?」
早速、後輩の男の子が話しかけてくる。
「ああ、大丈夫大丈夫。早速聞かせてくれる?」
「はい」
「そのテーブルはお客様何人?」
「お二人です」
「男性? 女性?」
「男女2名です」
男女かぁ・・・。
「その時、席はどんな感じだったの?」
「いや、まぁ。どんな感じというか」
ん?
「話してたとか、何かしようとしてたとか」
「話してた感じはありました」
「どんな風に?」
「えーっと・・・」
あらら。
「思い出せない感じかな?」
「そうですね」
となると、情報が少ないな。
「食べ物や飲み物を席にお持ちする時に、お客様の表情とか見てない?」
「そうですね。忙しくない時は見ますけど、忙しくなるとちょっと・・・」
なるほど。
まぁ、確かに忙しい時には余裕がなくなるのかもしれない。
「とりあえず、今後は同じ間違いを防がないとね」
「はい」
「ちなみに空気ってなんだと思う?」
本日の一番のテーマ。
「空気・・・見えないものですか」
「確かに」
彼の言うことはあながち間違っていない。
どう説明していこうかな。
「例えば、誕生日会とか参加したことある?」
「ありますね。小さい頃はクラスの子達と一緒に」
おお、良かった。
「じゃあ、誕生日会に参加して持っていかなきゃいけないものってわかる?」「プレゼントですよね」
「そうそう!」
これは説明できるかも!
「じゃあ、誕生日会にみんながプレゼントを持って行ってる中で、自分だけ持って行ってなかったらどうなる?」
「気まずいかもしれないですね」
「うん。そういうのを空気が読めてないって言う感じかな」
「ああ・・・」
後輩は首を縦に振ってはいるものの、納得はしていない表情。
「ちょっとわかりにくい?」
「そうですね・・・。その空気と、今日のお客様の『空気読め』のつながりが分からなくて」
「分かった。もうちょっと分かりやすい説明を考えるわ」
というわけで、僕は後輩に「空気」という概念を教える事になったのでした・・・。
つづく。
追伸
「空気を読め」
いつの頃からか当たり前のように、自分の中にある言葉なのですが。
実際にどういう意味なのか。
教えてもらったことがないような気がします。
「空気って言うのは、席に一つしかないんや。それを握ったやつが主役になれる」
飲食店時代のオーナーはそんな事を言っていました。
でも、これをそのまま後輩に伝えても、おそらくチンプンカンプンだと思います。
概念的なものを人に説明する。
難しいことではありますが、
「身体で覚えろ!」
みたいな事を言う先輩にもなりたくない。
この当時の僕はそんな事を思っていたのでした。