本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
本日のテーマは、
「経験と想像力」
です。
一ヶ月後。
再び相談者からご連絡をいただきました。
「あいつと話しましたよ」
「ご友人ですか」
「はい。結婚についても話してました」
「そうなんですね」
どうなったかな。
「大山さんのおっしゃっていた通り、僕が彼に結婚の事を聞くから、彼は話していただけみたいです」
つまり、結婚の話を持ちかけていたのは、友人ではなかった。
「彼の方からそう言ってきたんですか?」
「いえ。考えてみたら、僕は結婚をすすめる話をしていただけで、あいつの気持ちを聞くことがなかったので。質問してみたんです」
なるほど。
「それで彼の気持ちを聞けたわけですね」
「はい。それを聞いた後だと、なんか、押し付けになってたみたいですね」
善意が押し付けになっていた。
「言ってくれればいいのに」
少し悔しそうな相談者。
「言ったらどうしてましたか?」
「そりゃあ、結婚の話をしなくなると思います」
「全くですか?」
「そうですね・・・。相手が嫌がってるなら」
彼は真剣に答える。
「そうやって気を使われるのも、彼は嫌だったのかもしれません」
「え」
「いつものように話して、笑顔で語り合う。それが彼が求めている関係なんだと思います」
「でも、それじゃ本当の友達って言えないんじゃないですか」
「そうですね。ただ、本当の友達の定義は彼の中にあるものなんです」
自分の「友達」の定義と相手の定義が違う事はよくある。
「大山さんはそういうのを聞いただけで分かるんですか?」
「うーん・・・」
どうだろう。
「僕の場合は、経験があるという事だけですね。相手に押し付けた経験もありますし、押し付けられた経験もあります」
若い頃は色々あった。
「なるほど。経験ですか・・・」
「あとは、人の話を聞くのも勉強になりますよ。人の気持ちが想像できるようになります」
人がどう思っているか。
話をしているだけで、状況が頭の中で形作られていくようになる。
「僕にも分かるようになりますかね?」
「そうですね。今回の事で学ばれたので大丈夫だと思いますよ」
こうして、今回の相談は幕を閉じたのでした。
追伸
今回の相談のポイントは、
相手がどう思っているか。
でした。
「こうしたほうがいい」
そう思って伝えたことが、相手にとっては重荷になっていることもあります。
以前、ご相談に乗った女性が、
「結婚」
という言葉を聞くだけで、嫌な気持ちになるとおっしゃっていました。
年齢を重ねていくうちに、
「結婚しないのか」
と、親が言ってきたのが原因だそうです。
人は自分のやりたいことをするのは好きですが、
人に強制されるのは、嫌がります。
自分の中に、
「何かしてあげたい」
という気持ちが生まれた時、
「相手がどう思うか」
を考えながら行動すると、人の力になれるかもしれませんね。