善意と押し付けの境界線 その3

善意と押し付けの境界線 その3

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本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。

人について考える。

本日のテーマは、

「経験と想像力」

です。



一ヶ月後。

再び相談者からご連絡をいただきました。

「あいつと話しましたよ」
「ご友人ですか」
「はい。結婚についても話してました」
「そうなんですね」

どうなったかな。

「大山さんのおっしゃっていた通り、僕が彼に結婚の事を聞くから、彼は話していただけみたいです」

つまり、結婚の話を持ちかけていたのは、友人ではなかった。

「彼の方からそう言ってきたんですか?」
「いえ。考えてみたら、僕は結婚をすすめる話をしていただけで、あいつの気持ちを聞くことがなかったので。質問してみたんです」

なるほど。

「それで彼の気持ちを聞けたわけですね」
「はい。それを聞いた後だと、なんか、押し付けになってたみたいですね」

善意が押し付けになっていた。

「言ってくれればいいのに」

少し悔しそうな相談者。

「言ったらどうしてましたか?」
「そりゃあ、結婚の話をしなくなると思います」
「全くですか?」
「そうですね・・・。相手が嫌がってるなら」

彼は真剣に答える。

「そうやって気を使われるのも、彼は嫌だったのかもしれません」
「え」
「いつものように話して、笑顔で語り合う。それが彼が求めている関係なんだと思います」

「でも、それじゃ本当の友達って言えないんじゃないですか」
「そうですね。ただ、本当の友達の定義は彼の中にあるものなんです」

自分の「友達」の定義と相手の定義が違う事はよくある。

「大山さんはそういうのを聞いただけで分かるんですか?」
「うーん・・・」

どうだろう。

「僕の場合は、経験があるという事だけですね。相手に押し付けた経験もありますし、押し付けられた経験もあります」

若い頃は色々あった。

「なるほど。経験ですか・・・」
「あとは、人の話を聞くのも勉強になりますよ。人の気持ちが想像できるようになります」

人がどう思っているか。

話をしているだけで、状況が頭の中で形作られていくようになる。

「僕にも分かるようになりますかね?」
「そうですね。今回の事で学ばれたので大丈夫だと思いますよ」

こうして、今回の相談は幕を閉じたのでした。

追伸 
  今回の相談のポイントは、

相手がどう思っているか。

でした。

「こうしたほうがいい」

そう思って伝えたことが、相手にとっては重荷になっていることもあります。

以前、ご相談に乗った女性が、

「結婚」

という言葉を聞くだけで、嫌な気持ちになるとおっしゃっていました。

年齢を重ねていくうちに、

「結婚しないのか」

と、親が言ってきたのが原因だそうです。

人は自分のやりたいことをするのは好きですが、

人に強制されるのは、嫌がります。

自分の中に、

「何かしてあげたい」

という気持ちが生まれた時、

「相手がどう思うか」

を考えながら行動すると、人の力になれるかもしれませんね。


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