スキルの海に溺れないために 〜感情を置き去りにしない心の整え方〜

記事
コラム
「心の整え方」「感情コントロール」「上手な対人関係の築き方」
こうした言葉が、ネットや本、SNSを通じて、日々あふれてきます。
少しでも生きやすくなりたい。
人間関係をスムーズにしたい。そんな思いから、私たちは心のノウハウを学ぼうとします。

もちろん、それは悪いことではありません。
怒りの伝え方や、落ち込みからの立ち直り方、コミュニケーションのコツなど、実際に役立つ場面も多い。
私自身、そうした知識に助けられたことは数え切れません。

でも──
いつの間にか、それに頼りすぎてしまうと、大切なものを見失うことがあります。

それは、「自分の本当の感情」です。

たとえば、「相手に嫌われたくないから、笑顔で受け入れる」。
「ネガティブな自分はよくないから、ポジティブに考える」。
「愚痴を言うのは生産的じゃないから、黙ってがんばる」。
一見、前向きでスキルの高い行動に見えます。

でも、その裏にある
「本当は嫌だった」
「傷ついていた」
「しんどいって言いたかった」
そんな感情は、置き去りにされてしまっていないでしょうか。

ノウハウは「感情を整える道具」であって、「感情をなかったことにする手段」ではありません。
そこを履き違えると、感情を感じる力が鈍っていきます。
鈍った感情の奥では、言葉にならない「わからない不快感」や「説明できない疲れ」が積もっていく。
そしてある日、ふとしたことで涙が出たり、突然何もやる気が起きなくなったりするのです。

だからこそ、ノウハウに走る前に、自分にこう問いかけてみてほしいのです。

「私はいま、何を感じてる?」

それが怒りでも、悲しみでも、虚しさでもかまいません。
うまく言葉にできなくてもいい。
「モヤモヤする」「何か苦しい」──それだけでも十分です。

感じた感情を、一度そのまま受けとめる。
押し込めず、否定せず、「そうなんだね」と自分で自分にうなずいてあげる。

そのうえで、ようやくスキルやノウハウの出番です。
「じゃあ、どう伝えようか」
「どう自分を立て直していこうか」
というふうに、感情を土台にして使っていくのが、本来の順番です。

どんなに立派な心のスキルも、「自分の気持ちに気づかないまま」使ってしまうと、表面だけのものになってしまいます。
それでは、心の芯まで元気になることはできません。

スキルに走りそうな時こそ、ちょっと立ち止まって、
「本当は、どう感じてる?」
と、胸に手を当ててみてください。

自分の感情をないがしろにしないこと。
それが、どんな心のノウハウよりも、あなたの心を支えてくれる力になります。




サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら