熊本の秋は随兵寒合で始まります。
随兵寒合=ズイビョウガンヤ
と読みます。
よく、『暑さ寒さも彼岸まで』と言いますが、この言葉は熊本でのそれに該当します。
熊本では、繁華街の真ん中に藤崎八旛宮という大きな神社があります。
その神社に飾り馬を奉納する、『藤崎八旛宮秋季例大祭』というお祭りが毎年9月に開催されます。
以前は9月15日、敬老の日に毎年行われていましたが、祝日の改定などに合わせて、現在ではだいたい9月の第3週に行われています。
このお祭りに、『随兵』という、飾り馬を連れたは行列の練り歩きがあるのです。
この『随兵』は、加藤清正が文禄・慶長の役と大坂の陣から無事帰還できたことを神前に感謝し、みずから随兵頭となって兵100名を引き連れて藤崎宮の神幸式に供奉(ぐぶ)したのが起こりと伝えられています。
お祭り自体は5日間に渡って行われるのですが、この随兵というのは熊本県でもコアなファンが多い、盛り上がる日程です。(賛否両論あります・・・)
このお祭りの日を前後にして、熊本には秋が訪れます。
そのことを、『随兵寒合』というのです。
熊本は南国なので暑いとよく思われますが、夏は確かに酷暑ですが、冬は雪がふることもあるくらい普通に寒いです。(しかし最近暖かい)
秋は駆け足のように過ぎ去っていきます。
まさに、その季節のうつろいを表現した言葉なのです。
2023年度の随兵は9月17日が予定されています。
不思議とこの随兵の日は秋晴れの日が多いです。
一度熊本に、見に来てください!
ずごい熱気のお祭りですよ(*´ω`*)