人間関係に疲れたあなたへ
「あの返事、ちょっと冷たかったな」
「さっきの言い方、気に障ったかな」
仕事が終わったあとも、誰かの表情や言葉を思い出してしまう。
そんな日は、体だけでなく、心も疲れているのかもしれません。
周囲に気を配れるのは、あなたの長所です。
ただ、その気配りが「相手の機嫌を損ねないための無理」になっていたら。
少し立ち止まって、自分の気持ちにも目を向けてみませんか。
職場で大切なのは、協力しながら、自分も無理なく働ける関係をつくること。
全員から好かれることを、その条件にしなくてもいいのです。
今回は、人間関係で自分をすり減らさないための、3つの考え方をお伝えします。
1.相手の機嫌を、すべて自分の責任にしない
挨拶をしたのに、反応が薄かった。
話しかけたら、そっけなく返された。
そんなとき、すぐに「私、何かしたかな」と考えていませんか?
でも、相手は忙しかっただけかもしれません。
別のことで、気持ちに余裕がなかった可能性もあります。
返事が短かったことと、あなたを嫌っていることは、同じではありません。
ひとつの反応だけでは、相手の気持ちは分からないものです。
自分の言動に思い当たることがあれば、振り返ってみる。
必要なら、落ち着いて確認する。
そこまでできたら、理由の分からない不機嫌まで背負わなくて大丈夫です。
「自分の言動は振り返る。でも、相手の気持ちのすべては変えられない」
そう区切ることも、自分を大切にする練習です。
2.「仲良し」以外の関係も、大切にする
「職場の人とは、仲良くしなければ」
そう思って、無理に話を合わせていませんか?
親しくなれる人がいれば、うれしいですよね。
でも、全員と同じように親しくなる必要はありません。
挨拶ができる。
必要な情報を共有できる。
困ったときに、仕事の相談ができる。
そんな関係にも、十分な価値があります。
雑談が弾まなくても、仕事で協力できているなら。
それは、ひとつの良好な関係です。
「この人とは、このくらいの距離が心地いい」
相手によって、距離感が違っていてもかまいません。
無理に親しくなろうとせず、挨拶や感謝は丁寧に伝える。
その積み重ねも、信頼につながります。
3.一人反省会は「次の一歩」で終わらせる
気になるやり取りを何度も思い返しても、相手の本心が分かるとは限りません。
「あんなことを言わなければ」
「もっと上手にできたはず」
そんな考えが続くときは、振り返り方を少し変えてみましょう。
考えるのは、次の3つです。
① 実際に、何があった?
② 自分の想像が加わっている部分は?
③ 次にできることは、ひとつある?
たとえば、相手の返事が短かった場合。
「返事が短かった」は、実際にあったことです。
「きっと嫌われた」は、まだ確かめていない想像かもしれません。
仕事の説明が伝わったか気になるなら、
「明日、確認したい点だけ聞いてみよう」
と、次の行動を決めてみる。
ひとつ決まったら、その日の振り返りはいったん終わりにしましょう。
何も思い当たらない日は、
「今ある情報では、分からない」
と結論を保留にしても大丈夫です。
答えの出ないことを、その日のうちに解決しようとしなくていいのです。
誰かの反応だけで、自分の価値を決めない
そっけなくされると、自分そのものを否定されたように感じることがあります。
でも、誰かのひとつの反応だけで、あなたの価値は決まりません。
「嫌われないように」と頑張ってきた分、これからは自分にも問いかけてみてください。
「私は、どうすれば安心して働けるだろう?」
少し距離を置くこと。
必要なことは、言葉で確認すること。
困ったときに、誰かを頼ること。
自分を守りながら働くために、選べる行動はあります。
ただし、侮辱や嫌がらせが続く場合は、相性の問題として我慢する必要はありません。
出来事を記録して、信頼できる上司や相談窓口を頼ってください。
ひとりで考えていると、出来事と想像が絡まり、整理しにくくなることもあります。
そんなときは、誰かに話してみませんか。
うまくまとめてから話そうとしなくても大丈夫です。
「こんな些細なことで」と、自分の気持ちを小さく扱わないでください。
つらいと感じている。
それだけで、誰かに話していい理由になります。