「上司からは、もっと成果を出してほしいと言われる」
「部下の負担を考えると、これ以上は頼みにくい」
その間に立って、足りない分を自分で埋めていませんか?
職場では気を張り、家では家族に心配をかけないように振る舞う。
一日が終わる頃には、誰かに話す気力も残っていない。
そんな日が続いているなら、今の仕事の抱え方を見直す時期かもしれません。
この記事では、責任感の強い方が負担を減らすための、3つの工夫をご紹介します。
「自分がやれば済む」が積み重なっていませんか?
急な依頼にも、つい「大丈夫です」と答える。
部下の仕事が遅れていれば、自分が引き取る。
予定にない仕事は、休憩を削ったり、残業したりして終わらせる。
一つひとつは、小さな無理かもしれません。
ただ、それが続くと、周りに負担が伝わらないまま、仕事が増えることがあります。
あなたが期限に間に合わせるために、何を削っているのか。
そこまでは、周りから見えにくいものです。
だからこそ、今の状況を言葉にして、仕事の進め方を相談することが大切になります。
1.引き受ける前に、優先順位を相談する
新しい仕事を頼まれたときは、返事の前に、今の手持ちを確認してみましょう。
たとえば、上司にはこんなふうに伝えられます。
「今、AとBを進めています。こちらも今日中に必要なら、どれを優先すればよいでしょうか」
「今週中なら対応できます。明日までの場合は、分担を相談させてください」
今の仕事量と、対応できる条件をセットで伝える。
そうすることで、期限や優先順位を具体的に話し合いやすくなります。
その場で判断できなければ、すぐに答える必要はありません。
「作業状況を確認してから、お返事します」
まずは、そう伝えてみてください。
引き受けたあとに一人で苦しくなる前に、相談する機会をつくっていきましょう。
2.仕事の一部分だけ、具体的に頼む
「誰かに説明するより、自分でやったほうが早い」
そう感じるときは、小さな範囲からお願いしてみましょう。
「この資料の数字を、今日の15時までに確認してもらえますか」
「明日の会議で使うデータを、一覧にまとめてもらえますか」
内容と期限が明確だと、相手も対応できるか判断しやすくなります。
部下に任せる場合は、相手の仕事量や経験も確認しましょう。
難しければ、お願いする範囲や期限を調整します。
また、任せた仕事をすべて自分のやり方に直していると、確認や修正の負担が増えてしまいます。
必要な条件を共有し、進め方には余白を持たせる。
途中で確認するタイミングも決めておくと、行き違いに気づきやすくなります。
最初は小さな仕事から、任せる経験を重ねていきましょう。
3.退勤前に、明日の最初の一歩を決める
帰宅しても、仕事のことが頭から離れない。
「あの件、どうしよう」
「明日、間に合うだろうか」
そんなときは、退勤前に次の3つを書き出してみてください。
- 今日、終わったこと
- 明日、最初に取りかかること
- 確認や相談が必要なこと
たとえば、こんなメモで十分です。
「資料の構成は完成。明日は数字を入れる。納期は朝、上司に相談する」
次に何をするかを決めておくと、翌日の作業を再開しやすくなります。
今日中の対応が必要な仕事は、関係者と引き継ぎや期限を相談しましょう。
そのうえで、一日の区切りをつける。
すべてが終わらない日にも、仕事をいったん置くための準備はできます。
工夫しても負担が減らないときは
ここまでの方法を試しても、状況が変わらないことはあります。
人手が足りない。
担当する範囲が広すぎる。
急な依頼が繰り返される。
そうした状況では、個人の工夫だけで対応するのは難しいものです。
担当業務や残業時間、困っている場面を整理してみてください。
その情報をもとに、上司や職場の相談窓口へ、業務量や分担の見直しを相談しましょう。
たとえば、こんな伝え方があります。
「今週は急な依頼が3件入り、毎日2時間ほど残業しています。担当業務の優先順位と分担を相談したいです」
つらさに加えて、具体的な状況と相談したいことを伝える。
そうすると、何を見直すか話し合いやすくなります。
自分の余裕も、大切な予定に入れてください
責任感が強い方ほど、自分の休憩や帰る時間を後回しにしがちです。
でも、働き続けるためには、休む時間を確保することも必要です。
まずは、次に仕事を頼まれたとき。
すぐに「できます」と答える前に、今の予定を確認してみる。
その一回から始めてみませんか。
仕事や家族を大切にする毎日の中に、あなた自身が息をつける時間も入れてあげてください。