アマゾンの商品タイトルにはSEOワードをたくさん盛り込むのは正解なのか

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商品タイトルにSEOワードを盛り込むのは正解なのか?

アマゾンでのSEO対策として、
「商品タイトルに出来るだけ多くのSEOワードを盛り込むことが大切」
と聞いたことがある人もいると思います。

SEOワードとは、検索されやすい重要なキーワードのことです。

例えばこちらの電気スリッパ。
スクリーンショット 2022-02-23 12.45.40.png
タイトルを見ていただくと分かると思うのですが、
「電気スリッパ」「足元ヒーター」「歩ける」・・
など、複数のワードを盛り込みまくっています。
商品タイトルというよりも、キーワードを羅列しているような状態ですね。
(「年寄り?」と言った謎ワードも含まれています)

検索ボリュームが多いワードをタイトルに入れ込むことで、
検索結果に表示されやすくすることを目的としたよくあるSEO対策です。
(アマゾンコンサルを称する方に相談すると、大体この手法を伝授されることでしょう。)

果たしてこの方法は正解なのでしょうか。

半分正解、半分不正解。

結論としては
「半分正解で、半部不正解」
と言えます。

正解の部分について言うと、
確かにアマゾンのSEO対策で重要なのは商品タイトルであり、
商品タイトルに検索ボリュームの多いキーワードを設定することで、
より検索結果に表示されやすくなります。
その為、タイトルにSEOワードを入れるのは正解です。

ただし、100%正解ではありません。
もしこれが100%正解だとしたら、同じカテゴリの商品はどのメーカーの商品も全て同じタイトルになるはずです。
そうなると、各商品の個性が消えてしまい、結果的に価格が安いものだけが生き残るという展開になるはずです。

価格勝負するなら、SEO全振りはアリ。

つまり、タイトルをSEOワードでガチガチに固めて良いのは、
「低価格で勝負している商品」
であると言えます。

その為、このやり方は中華系のブランドで多く見られます。
彼らの多くはブランド名を自社に変えただけで商品自体は同じで個性が無いので、価格で勝負しています。
個性を出す必要が無いので、とにかくSEO対策だけを行えば良いのです。
(決して中華ブランドを悪く言いたいわけではありません。彼らは安く、便利な商品を提供しているので、私たちの豊かな暮らしに貢献してくれていると思います)

「価格の安さだけで勝負!」
ということであれば、SEOのみに振り切った戦略もアリだと思います。

価格勝負をしないためには。

一方で、
国内メーカーの商品に関してはタイトルをSEOワードだけで固めることはお勧めしません。

特に、OEM製造の場合は価格を高く設定する必要があると思うので、いくらSEO対策で表示結果を増やしても、価格以外で商品の魅力や特徴を表現しないと、買ってもらえないからです。

USPの重要性。

では、商品のタイトルはどうすれば良いのか?

商品タイトルに
「USP(Unique Selling Proposition)」
を入れることです。

USPとは日本語に訳すと
「独自のセールスポイント」
という意味です。
他社には無い自社だけが持っている独自の強みです。

事例をご紹介します。

こちら、アマゾンでも人気のある「ウマテイン」というプロテインです。
高価格帯ながら、超激戦区のプロテインで一定の支持を得ています。
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この商品のSUPは何と言っても
「ウマい プロテイン」
という点。

プロテインは非常に競争の激しいカテゴリですが、
数あるプロテインの中でも
「旨さ」
にこだわって一点突破を図っているのがこのブランドです。
(そもそも名前がウマテインですしね。)

これを見れば、この商品の特徴が一発で分かりますよね。
「そんなに美味しいプロテインなら、一回買ってみようかな。」
となります。

このように、
他社には無い自社特有の強み(USP)をタイトルで強調することで、
差別化を図り、価格競争に巻き込まれず価格を安定して販売することで、高利益体質の商品を作ることができるのです。

あとは、ここに基本的なSEOワードを入れ込めばバッチリです。

「競争が激しくてなかなか売れない・・」
とお困り方は、
自社オリジナルの「強み」は何か、今一度探してみてください。
ここを追求してうまく言語化できれば、
無駄に他社と闘うことなく、
安定して売り上げを作ることが可能になります。

USPを考えるときに絶対注意しておきたいこと。


最後に、
USPに関して、どうしてもお伝えしておきたい重要なことをお伝えします。

USPは、カスタマーとってメリットがあるものだけにしてください。

自社のオリジナリティを追求しようとすると、
中にはカスタマーには関係無いアイデアが生まれがちです。

例えば、ご当地ラーメン。

海沿いのドライブスルーでは、
地元名産の貝類を使ったラーメンを良く見かけますが、
正直不味いことが多かったりしますよね。
自分達の強みが名産の貝だとしても、
カスタマーのメリットである
「美味い」
を見失ってしまうと、
ただの自己満足に終わります。

そのUSPは本当にカスタマーにとってメリットなのか
については決して外さないように、ご注意ください。

このように、価格勝負を避け、自社のオリジナリティで戦うには、
USPの定義がとても重要になります。

究極的には、商品開発の段階からこのUSPを意識すれば、そのあとの販売もとてもスムーズにいくはずです。

当サービスでは、そのようなUSPを抑えたECで売る為の商品開発サポートサービスを提供していますので、ご興味ある方は是非お気軽にご連絡ください。


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