“小径フライパン”の取り扱いに要注意 調理時に傾きやけど負うケースも
国民生活センターが呼び掛け
4月から一人暮らしを始めて、自分で調理をするようになった人は多いのではないでしょうか。そんな中、調理中に小径のフライパンや片手鍋をガスこんろの五徳に置いたところ、突然傾いたことが原因でやけどを負う事故が発生しているとして、国民生活センターがXの公式アカウントで注意を呼び掛けています。
ガスこんろの調理油過熱防止装置が関係
国民生活センターによると、全国の消費生活センターなどに対し、フライパン(小径の製品を含む)や片手鍋の落下に関する危害・危険事例が、2016年4月から2021年5月までの間に計129件寄せられているということです。
例えば、内径18センチのフライパンで揚げ物を調理していたところ、鍋が傾いたことで油がかかり、やけどを負ったケースがあります。
国民生活センターは、重量が軽いものを使用した場合、ガスこんろの調理油過熱防止装置が鍋底を押し上げることで傾いたり、落下したりする恐れがあり、特に注意が必要だと解説。取っ手や五徳のツメの向き、本体の位置などに注意して、取っ手を持ちながら使用するよう、アドバイスしています。
また、調理物を取り出すときやふたを持ち上げるときなど、内容物などの重さが減少するとバランスが変化して傾いたり、落下したりすることもあるため、気を付けるよう呼び掛けています。
ガスこんろの火力が強いと、フライパンや片手鍋の取っ手に炎が直接当たりやすくなり、取っ手の樹脂部が焼損する恐れがあると指摘。特に小径の製品の場合は、取っ手の根元部分が炎に近く、鍋底からはみ出した炎の先端が取っ手に直接当たりやすくなるといいます。
取っ手の樹脂部が耐熱温度以上になる状態で使用し続けると、取っ手が焼損して破断し、本体が脱落する可能性があるため、火力には注意するよう呼び掛けています。
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