「昨日より1キロ増えた……」
体重計に乗った瞬間、そう思ったことはありませんか?
そして、
「昨日食べすぎたから、今日は何も食べない」
「朝食は抜こう」
「昼も我慢しよう」
「夜もできれば食べない」
そんなふうに、昨日の自分を今日の自分で罰していませんか?
はっきり言います。
「1キロ増えたから今日から断食」
これは、かなり危険な考え方です。
なぜなら、
体重計に表示された「1キロ」が、そのまま「脂肪1キロ」ではないからです。
ここを勘違いすると、
食べる
↓
体重が増える
↓
焦る
↓
食事を抜く
↓
強烈に空腹になる
↓
我慢できずに食べる
↓
また体重が増える
↓
さらに厳しく制限する
という、
「食べすぎ→自己嫌悪→極端な制限→反動」
の無限ループに入ります。
本当に怖いのは、
昨日のごちそうではありません。
その後の「間違った帳尻合わせ」です。
■ そもそも、なぜ一晩で1キロ増えるのか?
例えば昨日、
焼肉を食べた。
ご飯も食べた。
デザートも食べた。
お酒も飲んだ。
味の濃い料理も食べた。
そして今朝、体重計に乗った。
「昨日より1キロ増えている……」
当然、焦ります。
しかし、その数字を見て、
「脂肪が1キロ増えた」
と判断するのは早すぎます。
体重計が測っているのは、
「脂肪だけ」ではありません。
体内の水分。
グリコーゲン。
胃や腸に残っている食べ物。
塩分による水分保持。
もちろん体脂肪。
こうしたものが全部合わさった数字です。(ハビタス)
つまり、
体重計は、
「あなたが昨日どれだけ太ったか」
ではなく、
「今この瞬間、身体の中に何が存在しているか」
まで含めて表示しています。
■ ごちそうの翌朝は「脂肪の採点日」ではない
ここが最大のポイントです。
炭水化物を多く食べると、身体はその一部をグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えます。
そしてグリコーゲンが蓄えられるときには、水分も一緒に保持されます。
だから、
ご飯。
パン。
麺。
スイーツ。
こうしたものを普段より多く食べた翌日は、
体重が一時的に増えやすくなります。(ハビタス)
さらに外食では、塩分の摂取量も増えやすい。
すると身体は体液のバランスを調整するため、水分を保持します。
さらに単純な話として、
昨日食べた料理が、
まだ身体の中に残っています。
当たり前ですが、
食べた料理が、
食べた瞬間に消えてなくなるわけではありません。
胃腸の中に残っている食べ物や飲み物も、体重計の数字に含まれます。(ハビタス)
つまり、
「昨日より1キロ増えた」
という事実と、
「脂肪が1キロ増えた」
という事実は、
同じではありません。
■ では、昨日のごちそうは全部チャラにできるのか?
ここで一つ、
かなり重要なことを言います。
「昨日食べた分を、今日の断食で完全に帳消しにする」
という考え方も、正確ではありません。
身体はそんな単純な電卓ではありません。
昨日食べたから、
今日は食べない。
昨日1000食べたから、
今日はマイナス1000。
そんな単純な計算だけで身体が動いているわけではありません。
むしろ大切なのは、
「昨日の失敗を今日の極端な行動で取り返そうとしない」
ことです。
■ 本当にやるべきなのは「罰」ではなく「復帰」
ここからが重要です。
食べすぎた翌日に必要なのは、
断食ではありません。
「通常運転に戻すこと」です。
これだけ聞くと、
「そんなので大丈夫なの?」
と思うかもしれません。
でも、ダイエットで最も強い人は、
一度も食べすぎない人ではありません。
食べすぎた翌日に、
何事もなかったかのように戻れる人です。
■ ルール① 朝の体重を「判決」にしない
まず、
体重計の数字を見て、
「太った」
と決めつけないこと。
見る。
記録する。
でも、
判決は下さない。
これが重要です。
特に前日の食事量、塩分、炭水化物、水分量などが大きく違った場合、翌日の体重はかなり動きます。
だから、
1日の数字だけではなく、
数日から1週間単位の流れを見る。
これだけでも、精神的なブレがかなり変わります。
■ ルール② 「食べない」ではなく「戻す」
昨日食べすぎた。
だから今日は朝食抜き。
昼食抜き。
夕食も極端に減らす。
これは、
「調整」ではなく、
「罰」
になっていませんか?
大切なのは、
普段の食事リズムへ戻すこと。
必要な栄養を確保しながら、
余計な間食や暴食を重ねない。
昨日が特別だったなら、
今日は通常に戻る。
この発想が重要です。
■ ルール③ 水分を敵にしない
食べすぎた翌日、
「体重が増えたから水を飲まない」
という人がいます。
これも、
数字に支配された行動です。
水分は身体に必要です。
体重を減らしたいからといって、水分まで敵にする必要はありません。
特に、
塩分の多い食事。
お酒。
外食。
こうしたものが重なった翌日は、
「増えた数字=脂肪」
と決めつけず、
身体の状態を落ち着いて見ることが大切です。
■ ルール④ 軽く動く
ここで、
「昨日食べすぎたから10キロ走る」
まで行ってはいけません。
これも、
「罰ゲーム化」
しやすいからです。
おすすめしたいのは、
普段より少し歩く。
階段を使う。
軽くストレッチする。
いつもの筋トレを無理なく行う。
そうやって、
「身体を通常運転に戻す」
ことです。
ダイエットは、
一発逆転ゲームではありません。
毎日の小さな行動を積み上げるゲームです。
■ ルール⑤ 「昨日」を48時間以上引きずらない
実はここが一番重要です。
食べすぎた日そのものより、
その後、
「もうダメだ」
と思って数日間ズルズル食べ続けることのほうが問題になります。
昨日、
焼肉を食べた。
それは昨日です。
今日まで焼肉を食べ続ける必要はありません。
昨日、
スイーツを食べた。
それは昨日です。
今日まで、
「もうダイエットなんてどうでもいい」
と投げる必要もありません。
一食の乱れを、
一週間の乱れにしない。
これが、
本当に強い人の考え方です。
■ 「一日くらい」が人生を壊すのではない
むしろ、
「一日くらい食べすぎた」
という出来事を、
自分への失望に変えることのほうが危険です。
昨日食べすぎた。
だから今日は戻す。
それだけでいい。
完璧である必要はありません。
人間ですから、
食べすぎる日もあります。
付き合いで外食する日もあります。
旅行で好きなものを食べる日もあります。
誕生日もあります。
飲み会もあります。
問題は、
「食べたこと」
ではありません。
その後、
どう戻るかです。
■ 「1キロ増えた」は、あなたへの敗北宣言ではない
体重計に、
「+1.0kg」
と表示された。
その瞬間、
「終わった」
と思う必要はありません。
むしろ、
「身体の中で何が起きているんだろう?」
と考えてください。
水分かもしれない。
グリコーゲンかもしれない。
胃腸の内容物かもしれない。
塩分による変化かもしれない。
もちろん、前日の摂取量によっては体脂肪が多少増えることもあります。
だからこそ、
「全部脂肪になった」
と決めつけないことです。(ハビタス)
数字を見る。
原因を考える。
そして、
通常運転へ戻る。
これが科学的に考えるということです。
■ 一番もったいないのは「罪悪感で継続を壊すこと」
ダイエットを失敗する人は、
意思が弱いから失敗する。
そう思っていませんか?
実際には、
「完璧主義」
が原因になっていることがあります。
100点の日しか認めない。
食べすぎたら0点。
だから、
「もういいや」
となる。
これが怖い。
本当は、
80点の日が続けばいい。
70点の日があってもいい。
食べすぎた翌日に、
60点まで落ちても、
次の日に70点へ戻せばいい。
その積み重ねが、
数か月後の身体を作ります。
■ 本当に捨てるべきなのは「食べ物」ではない
ここまで読んで、
一つだけ覚えておいてください。
捨てるべきなのは、
昨日食べたものへの罪悪感です。
そして、
「食べたから罰を与えなければならない」
という考え方です。
昨日は昨日。
今日は今日。
身体は、
一晩の数字だけで評価するものではありません。
体重を落とすことだけに集中するのではなく、
「長く続けられる生活を作る」
こと。
ここを忘れないでください。
■ それでも、一人だと続かない理由
ここまで読んで、
「なるほど。明日から普通に戻そう」
と思ったとしても、
実際には、
ここが難しいところです。
なぜなら、
ダイエットは知識だけでは続かないからです。
「食べすぎたら通常に戻す」
頭では分かっている。
「軽く運動すればいい」
分かっている。
「筋トレを続ければいい」
分かっている。
でも、
仕事で疲れた。
今日は気分が乗らない。
体重が増えた。
誰にも言えない悩みがある。
そんな日が来る。
その瞬間、
正しい知識より、
「もういいや」
という感情が勝ちます。
■ 必要なのは「監視」ではなく「一緒に続ける相手」
だからこそ、
一人で全部抱え込む必要はありません。
愚痴を吐いてもいい。
悩みを話してもいい。
今日できたことを報告してもいい。
筋トレをしたら、
「今日はこれをやった」
と報告する。
チャレンジしたら、
「今日はここまでできた」
と伝える。
逆に、
「今日は何もできなかった」
という日があってもいい。
大切なのは、
完璧にやることではありません。
「また戻ること」です。
■ 行動できる人は、意志が強い人ではない
本当に行動を続けられる人は、
毎日強いわけではありません。
むしろ、
弱くなった日に、
戻れる仕組みを持っています。
一人で悩んで、
一人で反省して、
一人で計画して、
一人で挫折する。
この繰り返しから抜けるには、
「誰かに話す」
という選択肢を持つだけでも違います。
愚痴でもいい。
仕事の悩みでもいい。
筋トレの報告でもいい。
小さな挑戦でもいい。
誰かと共有することで、
「明日も少しだけやろう」
と思える。
その小さな積み重ねが、
最終的に一番大きな差になります。
■ 最後に
昨日、
食べすぎた。
体重が1キロ増えた。
それだけで、
今日のあなたまで否定する必要はありません。
断食して罰を与えるのではなく、
通常運転に戻す。
水分をとる。
食事を整える。
無理なく身体を動かす。
そして、
また続ける。
これで十分です。
ダイエットで本当に強い人は、
「一度も崩れない人」ではありません。
「崩れても、自分で戻ってこられる人」です。
そして、
そのために必要なのは、
もっと厳しいルールではないのかもしれません。
一人で抱え込まない環境です。
■ 「また明日から」と言い続けてしまう方へ
この記事を読んで、
「分かっているけど、続かない」
「筋トレを始めても一人だとやめてしまう」
「仕事や人間関係の愚痴を誰かに聞いてほしい」
「頑張っていることを誰かと報告し合いたい」
「新しいことに挑戦したいけれど、一人だと動けない」
そんな状態なら、
知識をもう一つ増やすより、
「続けられる環境」を作るほうが先かもしれません。
そこで用意しているのが、
愚痴や悩みを話したり、
筋トレや日々のチャレンジを報告し合ったりしながら、
お互いに刺激を受けて前へ進んでいくための場です。
一人で抱え込む必要はありません。
「今日はできた」
「今日はできなかった」
「こんなことがあって疲れた」
そんな小さな報告からで大丈夫です。
特別な才能も、
強い意志も必要ありません。
昨日食べすぎた人が、
今日からまた戻る。
筋トレをサボった人が、
明日もう一度始める。
悩みを抱えていた人が、
誰かに話して少し軽くなる。
そんな「小さな復帰」を積み重ねるための場所です。
もし今、
「一人で頑張るのは、そろそろ限界かもしれない」
と感じているなら、
その感覚を無視しないでください。
変わるために必要なのは、
完璧な明日ではありません。
「もう一度やってみよう」と思える今日です。
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