「アーティスト活動に関するアドバイスがほしい」とメッセージをくれる方とやりとりしてると、
✔ 早くて
✔ 安くて
✔ よく効く
そんな特効薬のようなテクニックを求めてくるケースが多い。
SNSなら”炎上商法”みたいなヤツ。
どんな業界にもいわゆる小手先のテクニックは存在していて、みんな一斉に飛びつく。みんながやればテクニックとしての効果は相対的に下がる。そしてまた新しいテクニックが現れてみんな飛びつく・・・この繰り返し。
常に綱渡りを続けているようなもの。
「どこかで本腰を入れて、本物のテクニックを身に着けなきゃ」と思っているタイプの方と「テクニックとはそういうものだ」と、綱渡りを甘んじて受け入れているタイプがいる。
時代の変化が早すぎて、じっくり思考する余白をなくしてしまっている印象だ。
僕はテクニックやノウハウを筋肉と同じだと思ってる。
激しい筋トレで急激につけた筋肉は、筋トレをやめた途端に減衰していく。逆にじっくり腰を据えて付けた筋肉は、筋トレをやめた後の減衰が穏やかだ。
売れるためのテクニックも、筋肉のようにじっくり取り組み効果を最大化していく。そんな心構えが必要だと感じる。焦って手入れたものほど、自分にとって害だったなんてことはよくあるんだ。
新しいものに反応するのはすごく大切な感性だけど、「自分がやるべきか・何のためにそれをやるのか」といった”物事を精査する力”を養っておきたいね。
そのためには、『自分の価値観をしっかり言語化して、理念を持つ』こと。
そんな話をしても響かない人が多いのは残念だけど、僕の力不足だ。もっと伝える力、つけていこう。