仕事をしていると、「ここをちょっと変えるだけで、もっとみんなが楽になるのに」「この無駄な作業をなくせば、本来やるべきことに集中できるのに」と気づく瞬間ってありますよね。
業務の不効率さや、もっと良くするためのアイデアが見えているのに、上司の承認を得るハードルが高かったり、「昔からこう決まっているから」という古い慣習の壁にぶつかってしまうと、本当に心が折れそうになります。
最初は「会社のために」「チームのために」と思って声を上げようとしたのに、何度も壁に阻まれるうちに、「どうせ言っても変わらないや」「波風を立てずに言われた通りやっておくのが一番楽なんだ」と、提案することすら諦めてしまう…そんな経験はありませんか。
実は、そうやって諦めてしまう自分に対して、「諦めてしまうなんて情けないな」とか、「もっと強く主張できればいいのに」と、自分を責めてしまっている人も少なくありません。
でもね、まず知ってほしいのは、あなたが提案を諦めてしまったのは、あなたが事なかれ主義だからでも、仕事に対して無責任だからでもないということです。
あなたは誰よりも現場のことをよく見ていて、少しでも良くしようと一所懸命に考えたからこそ、その壁の大きさに気づいて傷ついてしまったんですよね。
変化を嫌う組織や、昔ながらのルールに縛られている場所で新しい意見を届けるのは、想像以上にエネルギーを使う作業です。
何度かぶつかってみて「これは無理かもしれない」と感じたとき、自分自身の心を守るために「諦める」という選択をするのは、人間としてとても自然で、大切な防衛本能なんです。
だから、提案するのをやめた自分をどうか責めないでくださいね。
「言っても無駄だった」と感じる体験が重なると、私たちは自分の意見や感じたことに自信が持てなくなっていきます。
でも、あなたの「もっと良くしたい」という気づきや感覚は、絶対に間違っていませんし、とても価値のあるものです。
たまたま今の職場や周囲の環境が、新しい風を受け入れる準備ができていなかっただけなんです。
組織や周囲の環境を変えるのは、一人の力ではどうしても難しいことがあります。
自分の力ではどうにも動かない大きな壁に向かって全力でぶつかり続けると、心がすり減って疲弊してしまいますよね。
そんなときは、無理に大きな改革を起こそうとしなくても大丈夫ですよ。
まずは「自分にできる小さな範囲」だけで、そっと工夫をしてみるのも一つの方法です。
自分ひとりの手元だけで完結する小さな作業を効率化してみたり、メモの取り方を工夫してみたり、自分が楽になる仕組みをこっそり作ってみるんです。
誰の承認もいらない小さな「楽」を自分にプレゼントしてあげるだけでも、日々のストレスは少しだけ和らぎます。
そして、「分かってくれない職場」のために自分の大切なエネルギーを使い果たす必要はありません。
「ここではこのやり方に合わせておこう」と割り切ることは、諦めではなく、自分の心と時間を守るための賢い選択だと僕は思います。
あなたの素晴らしい気づきや、現場を良くしようとする視点は、いつか必ず別の場所や、違う形で活きる日がきます。
今は「良くしようと気づけた自分」をしっかりと認めてあげて、少し肩の力を抜いてみてくださいね。
あなたが毎日の中で、少しでも心穏やかに仕事に向き合えることを、心から応援しています。