グループトークの途中で、突然「◯◯さんはどう思う?」なんて話を振られると、ドクンッと心臓が跳ね上がるような感覚になりますよね。
周りの視線が一斉に自分へ集まるのを感じて、「変なことを言ったらどうしよう」「退屈な回答だったら嫌だな」と怖くなり、つい「そうですね、私もそう思います」なんて当たり障りのない短文でバッサリ会話を終わらせてしまう…そんな経験はありませんか。
後になってから「もっと上手く返せばよかった」「冷たい人だと思われたかな」と一人で反省会を開いてしまうこともあるかもしれません。
心理カウンセラーとして、これまでたくさんの方々の心に寄り添ってきましたが、このように「注目されるのが怖い」「失敗したくない」と悩む方は本当にたくさんいらっしゃいます。
まず知っておいてほしいのは、当たり障りのない返答をしてしまうのは、あなたが冷たいからでも会話下手だからでもないということです。
それは、あなたの心が「これ以上危険な目に遭わないようにしよう」と自分自身を一生懸命守ろうとした、とても正常な防衛反応なんですよね。
大勢の視線を一度に浴びると、脳はそれを「脅威」として受け取ってしまうことがあります。
だからこそ、咄嗟に短文で会話を終わらせて、自分の身を守ろうとするのはごく自然なことです。
まずは「そりゃあ焦っちゃうよね」「自分の心を守ろうとしたんだな」と、自分を優しく受け止めてあげてくださいね。
グループでの会話で注目されるのが怖くなったときは、完璧なコメントを言おうとしなくて大丈夫です。
みんなが期待しているのは、テレビのコメンテーターのようなキレのある意見や、爆笑を取れるような面白い話ではありません。
「自分に関心を持って話を聞いてくれた」という事実だけで、相手はとても嬉しくなるものなんです。
もしまた急に話を振られて頭が真っ白になりそうになったら、小さなテクニックを試してみてください。
それは、自分の意見を長々と話すのではなく、「相手にパスを打ち返す」ということです。
例えば、「実は詳しくなくて…でも◯◯さんはどうですか?」とか、「びっくりしてうまく言えないんですけど、◯◯さんの意見がすごく素敵だと思いました!」といった感じです。
これなら、一瞬だけ受け取った会話のボールをすぐに相手や他の人にやさしく渡すことができますよね。
自分が注目される時間を最小限にしつつ、相手を持ち上げることができるので、グループの雰囲気もとっても良くなります。
短文で返しちゃったなと後から落ち込む必要もありません。
言葉数が少なくても、にこっと頷いたり、「楽しそうですね」と共感の気持ちを乗せたりするだけで、あなたの優しさは十分に周りに伝わっています。
無理に面白いことを言おうとしたり、長文で話そうとしたりして頑張りすぎる必要はどこにもありません。
そのままのあなたで、ゆったりとマイペースにその場に居るだけで満点なんです。
少しずつ「短く返しても大丈夫なんだ」「パスを戻せばいいんだ」と思えるようになると、急に振られたときの恐怖感もやんわりと和らいでいきますよ。
あなたの心が少しでも軽くなり、グループでの時間がもっと心地よいものになるよう、いつでも応援していますね。