「うん、そうだね」「私もそう思う!」……いつも相手の顔色を伺って、自分の気持ちをギュッと飲み込んでいませんか?
本当は違う意見を持っているのに、嫌われるのが怖くて、つい相手に調子を合わせてしまう。
そうやって自分を後回しにして寄り添ってきたのに、ふと気づくと、相手にとって「都合の良い、その他大勢のひとり」として扱われているような気がする。
「あんなに優しく接していたのに、どうして私はこんなに寂しいんだろう」って、胸がキュンと締め付けられるような切なさを抱えていませんか。
これまで人間関係や恋愛、仕事や将来の不安など、たくさんの心のお悩みと向き合ってきました。
そんな中で感じるのは、誰かを大切にしようとする人ほど、自分の声を小さくしてしまうということです。
でもね、まず知ってほしいのは、あなたが相手の意見に同調してきたのは、決してズルさや逃げではないということです。
「この場を丸く収めたい」「目の前の人を傷つけたくない」「嫌われて関係が壊れるのが怖い」という、あなたの深い優しさと一生懸命さがあったからこそですよね。
だからこそ、そんな風に誰かのために必死になってきた自分自身を、まずは「よくがんばってきたね」と認めてあげてほしいのです。
だけど、あなたのその優しさが、少しだけ裏目に出てしまっていたのかもしれません。
相手の意見にすべて「いいね」と答えていると、一見すると波風は立ちませんし、居心地が良い関係に見えます。
でも、相手からすると「何を考えているのか分からない人」「何でも言うことを聞いてくれる都合の良い存在」に見えてしまうことがあるんです。
悲しいけれど、自分の意見を持たない人は、相手の心に強い印象を残すことが難しくなってしまいます。
人は、自分とは違う視点や、その人ならではのこだわり、ちょっとした弱みや本音に触れたときに、初めてその人に深みを感じ、惹きつけられるものだからです。
「嫌われないこと」を目指して自分を消してしまうと、同時に「あなたという人間の魅力」まで隠れてしまうのですね。
あなたが本当に求めているのは、誰の代わりでもない「あなた自身」を好きになってもらうことのはずです。
だったら、ほんの少しだけ勇気を出して、自分の心を表現してみませんか?
いきなり相手と真逆の意見を言って戦う必要なんて、まったくありません。
「私はこう思うな」「それもステキだけど、こんなのも好きかも」と、小さく自分の気持ちを添えてあげるだけでいいんです。
もし、それで離れていく人がいるとしたら、それはあなたが「都合の良い存在」でなくなったから離れただけで、最初からあなた自身を大切にしてくれていたわけではありません。
あなたの小さな本音を受け止めて、「そうなんだ!そういう考え方も面白いね」と言ってくれる人こそが、本当の意味であなたを大切にしてくれる人です。
自分の意見を言うことは、ワガママでも何でもありません。あなたという素敵な人間が、ここにいるよと教えてあげる親切なことです。
どうか「その他大勢」の仮面を脱ぎ捨てて、あなただけの愛しい色彩を世界に見せてあげてくださいね。
あなたには、誰かの引き立て役ではなく、あなた自身の人生の主役として愛される権利が、最初からちゃんと備わっているのですから。