「こんなこと言っても、どうせ共感してもらえないんだろうな」
「大した悩みじゃないって、笑われちゃうかもしれないな」
そんな風に思って、口まで出かかった言葉をそっと飲み込んでしまった経験、ありませんか?
胸の奥がぎゅっと苦しくなって、誰かに助けてほしいはずなのに、自分から人との間に壁を作ってしまう。
言葉を飲み込むたびに、自分の心が少しずつ冷たくなっていくような、寂しい気持ちになりますよね。
これまで、恋愛や人間関係の悩み、仕事や将来への不安など、本当にたくさんの心に触れてきました。
その中で感じたのは、「どうせ分かってもらえない」と最初から諦めてしまう人ほど、実は誰よりも優しく、相手のことを考えすぎてしまう人だということです。
相手に迷惑をかけたくない。
重いと思われたくない。
否定されて傷つくのが怖い。
そうやって自分を必死を守ろうとした結果、言葉を飲み込むという選択をしているんですよね。
その優しさと健気さを思うと、胸がキュッとなります。
でもね、どうか知ってほしいんです。
あなたが飲み込んだその言葉や感情は、決して消えてなくなったわけではありません。
胸の奥の小さな箱の中に、ただ溜まっていっているだけなんです。
「どうせ大したことない」なんて、誰にも言わせなくて大丈夫ですよ。
あなたが「苦しい」「悲しい」「辛い」と感じたのなら、それは他の誰がなんと言おうと、あなたにとって紛れもない真実であり、大切な感情なんです。
世の中に「取るに足らない悩み」なんて一つもありません。
だから、自分の気持ちを「大したことないもの」として扱わないであげてくださいね。
僕のところに来てくださる方の中にも、「こんなくだらない相談でごめんなさい」と申し訳なさそうに話し始める方がたくさんいらっしゃいます。
でも、話していくうちに涙を流され、最後には「話せてよかった」「心が軽くなった」と笑顔を見せてくれます。
自分の気持ちを外に出すこと、誰かに受け止めてもらうことは、心が生きていく上で本当に必要なことなんです。
もし、いきなり誰かに話すのが怖かったら、まずはノートに自分の気持ちを書き出してみるのもおすすめですよ。
誰に見せるわけでもない、あなただけのノートです。
ドロドロした感情でも、まとまりのない言葉でも、思いつくままに書いてみてください。
「そっか、自分はこんなに苦しかったんだな」「分かってほしかったんだな」って、自分自身が一番の理解者になってあげることから始めてみましょう。
そして、ほんの少しだけ勇気が出たら、信頼できる人やプロのカウンセラーに、その胸の内を打ち明けてみてください。
世界はあなたが思っているよりも、ずっと優しくて、あなたの言葉を待ってくれている人が必ずいます。
言葉を飲み込んでしまうあなたのその優しさが、どうかあなた自身を傷つける刃になりませんように。
あなたの心が少しでも軽くなって、あたたかい風が吹き込むことを、僕は心から願っています。