社内のチャットツールやグループ連絡を見ているとき、ふと目に飛び込んでくる自分以外のメンバーへのメンション。
他の人にはちゃんと宛先がついているのに、自分にだけ入っていない。あるいは、以前は入っていたはずの宛先から自分の名前が外されている。
そんな場面に出くわした瞬間、胸がキュッと締め付けられるような、なんとも言えない寂しさや疎外感を覚えたことはありませんか。
「もしかして、自分はハブられているのかな」「何か気に触るようなこと、しちゃったかな」「自分はもう、このプロジェクトに必要とされていないのかな」なんて、頭の中でぐるぐるとネガティブな妄想が膨らんでしまうこともありますよね。
画面越しだからこそ、相手の表情や声のトーンが見えない分、その「文字だけの違和感」は必要以上に大きく心に響いてしまうものです。
これまで、人間関係や仕事のことで悩んでいるたくさんの方々とお話をしてきましたが、こうした「ネット上のちょっとしたやり取りによる心の傷」をご相談いただくことは本当に増えています。
だからこそ、まず最初にお伝えしたいのは、あなたが感じたその疎外感やモヤモヤは、決して考えすぎでも、心が狭いからでもないということです。
人間は誰しも、集団の中で「存在を認められたい」「つながっていたい」という本能的な欲求を持っています。
だから、名前を呼ばれない(=メンションがつかない)という事態に対して、心が拒絶されたようなショックを受けるのは、とても自然な反応なんです。
でもね、少しだけ心を落ち着かせて、相手側の状況を客観的に想像してみてほしいのです。
実は、チャットツールにおける「メンション漏れ」の9割以上は、相手のうっかりミスや、単なる作業上の都合だったりします。
送信した相手は、締め切りに追われて焦っていたのかもしれません。
あるいは、「この件は全員が見ているから、個別にメンションを飛ばさなくても伝わるだろう」と勝手に思い込んで省略したのかもしれません。
スマホや慣れない端末から入力していて、単に名前の選択を押し間違えてしまった可能性だって十分にあります。
相手には悪気や意図が全くないのに、受け取った側だけが「嫌われているのかも」と深く傷ついてしまう……。
これって、とてももったいなくて、切ないすれ違いですよね。
もし、メンションが入っていなくて心がザワザワしてしまったときは、心の中で「これは相手の単なる送信ミスかも」「忙しくて焦っていたのかな」と、ひとまず別の理由をあてはめてみてください。
そして、自分自身の心に「傷ついちゃったよね」「寂しかったよね」と寄り添って、優しく声をかけてあげることが大切です。
文字だけの世界に振り回されて、あなたの貴重なエネルギーや心の平穏をすり減らしてしまうのは、本当にもったいないことです。
あなたはそこにいるだけで十分価値がありますし、チャット上の宛先の有無ひとつで、あなたの存在や評価が揺らぐことは絶対にありません。
どうか一人で抱え込まずに、肩の力を抜いて、温かい飲み物でも飲みながら自分をいたわってあげてくださいね。
デジタルなやり取りだからこそ、少しだけ鈍感になって、自分の心を第一に守っていきましょう。