SNSをぼんやり眺めていて、ふと気づいてしまう瞬間ってありますよね。
「あれ? あの人の投稿、最近見ないな」「もしかして、親しい友達リストから外されてる…?」
誰かに直接「嫌い」と言われたわけじゃない。
いじめられたわけでも、大喧嘩をしたわけでもない。
それなのに、胸の奥がキュッと締め付けられて、冷たい水がじわじわと染み込んでくるような、地味に、でも深く抉られるようなショック。
その気持ち、すごくよく分かります。
目立つ傷ではないからこそ、誰かに「こんなことでショック受けててさ」とも言いにくくて、自分の中でぐるぐると抱え込んでしまいがちですよね。
でもね、まず最初にあなたに伝えたいのは、「そんなことで傷つくなんて心が狭いのかな」なんて、自分を責める必要はまったくありません。
心理カウンセラーとして多くの方のお悩みを聞いてきた経験からも、この「静かな拒絶」という体験は、人間の心にとって想像以上に大きなダメージを与えるものなんです。
だって、一度は「親しい枠」に入れてもらっていたわけですよね。
そこからそっと外されるというのは、自分の存在を静かに否定されたような、置いていかれたような、そんな切なさを感じて当然なんです。
心がざわついて、何度もその人のプロフィールを見に行ってしまったり、過去の自分の言動を思い出して「何か気に障ること言ったかな…」と反省会を始めてしまったりしていませんか。
でも、ちょっと待ってくださいね。
SNSの「親しい友達」や限定公開の整理って、実はあなたの価値や、あなたに対する決定的な嫌悪感だけで行われているわけではないことがほとんどなんです。
相手側にも、さまざまな事情や心の変化があります。
「ただ投稿の内容(愚痴やマニアックな趣味など)を見せる相手を絞りたかっただけ」かもしれないし、「最近の自分の生活スタイルが変わって、人間関係の整理をしたくなったタイミングだった」のかもしれません。
あるいは、あなたに対して何か申し訳ない気持ちや気まずさがあって、距離を置いたのかもしれません。
つまり、それは「相手の都合」や「相手の心の状態」による選択であって、あなたの人間的な価値が下がったわけでも、あなたが悪いわけでもないんです。
SNSというデジタルな世界は、人間関係の距離感が数字や機能として残酷なまでに可視化されてしまいます。
本来なら、人間関係のグラデーションってグラデーションのまま、ゆるやかに変化していくものですよね。
それがボタンひとつで「入れる」「外す」という二者択一で突きつけられてしまうから、心が必要以上に傷ついてしまうんです。
だからこそ、いま傷ついている自分を「痛かったよね」「ショックだったよね」と、ただ優しく認めてあげてください。
そして、少しだけその画面から目を離してみましょう。
スマホの画面の向こうにある相手の顔色を伺う時間から、いま自分の目の前にある温かいお茶を飲む時間や、好きな音楽を聴く時間に、意識をそっと戻してあげるんです。
誰かの「親しい友達」リストに入っているかどうかで、あなたの素敵な魅力や、これまで築いてきた大切さが損なわれることは絶対にありません。
あなたはあなたを大切にしてくれる人や、一緒にいて心が穏やかでいられる場所を、自分のペースで選んでいいんですよ。
いまは少し心がキュッとなっているかもしれませんが、美味しいものを食べて、温かいお湯に浸かって、ゆっくり体を休めてくださいね。
あなたの心が、少しずつ柔らかく温かい場所を取り戻せますように。