過去のアルバムやスマホの写真をパラパラとめくっていたとき、ふと手が止まってしまうことってありませんか。
写真の中に写る自分の顔を見て、「あ、この笑顔、作り笑いだ」って気づいてしまった瞬間。
周りのみんなに合わせて、その場を壊さないように一生懸命に浮かべた笑顔。
それを見たとき、胸がぎゅーっと締め付けられて、「自分は今まで、自分の人生を本当に生きてきたのかな」なんて、深い迷子のような気持ちになってしまうことがありますよね。
自分の気持ちよりも「相手がどう思うか」を優先して、本当は辛いのに笑ってみせたり、平気なフリをして乗り切ってきたあなた。
それは決して「嘘の人生」を生きてきたわけでも、あなたが自分に嘘をつき続けてきたダメな人だからでもありません。
その写真に写っている作り笑いは、あなたがその時々で一生懸命に自分の心を守ろうとした「頑張りの証」なんです。
自分の気持ちをそのまま出してしまうと、誰かを傷つけてしまうかもしれない。
場が気まずくなってしまうかもしれない。
そんな優しさと気遣いがあったからこそ、あなたは一生懸命に笑顔という仮面をつけて、その場を乗り切ってきたんですよね。
だからまずは、「嘘の笑顔ばかりだったな」と自分を責めるのを、今日で終わりにしてみませんか。
あの時のあなたは、そうすることでしか自分や周りの平和を守れなかったのかもしれないのですから。
写真の中の作り笑いは、あなたの優しさと強さが必死に咲かせた、健気な花だったんだと僕は思っています。
でもね、これからはもう、そんなに無理をして笑わなくても大丈夫なんですよ。
過去のあなたがどれだけ作り笑いを浮かべていたとしても、これからの人生まで作り笑いで満たす必要はありません。
「今まで自分の人生を歩んできていなかったかもしれない」と気づけたということは、ここから本当の自分の人生をスタートできるというサインでもあります。
心が揺さぶられたその瞬間こそが、心が「もう本当の自分として生きたいよ」とノックをしてくれた証拠なのです。
心が動かないときや、悲しい気分のときに、無理に口角を上げる必要はありません。
心がついていかないときは、ただ静かに「今はちょっと疲れているんだな」と、ありのままの自分を受け入れてあげればいいんです。
「本当の自分」を取り戻す第一歩は、自分が感じている生の感情に「いいんだよ」と言ってあげることから始まります。
悲しいときは悲しい顔をしていいし、乗り気じゃないときは無理に笑わなくていい。
少しずつで大丈夫です。
周囲に合わせるための笑顔ではなく、あなたの心が内側からふっとゆるんだ時にこぼれ落ちる、そんな自然な笑顔を増やしていきましょう。
写真の中の作り笑いをしていた自分に「よく頑張って乗り越えてきたね、ありがとう」と感謝を伝えて、そっとアルバムを閉じてみてください。
あなたの本当の人生は、作り笑いに気づくことができた、まさに「今この瞬間」から新しく始まっていくのですから。