「ありがとう」が怖いあなたへ。優しさを素直に受け取れない心のひみつ

「ありがとう」が怖いあなたへ。優しさを素直に受け取れない心のひみつ

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コラム
誰かが親切にしてくれたとき、あるいは素敵なプレゼントをくれたとき。

本当なら「わあ、嬉しい!ありがとう!」って笑顔で受け取りたいのに、なぜか心のどこかで「うっ」と身構えてしまうこと、ありませんか?

「こんなによくしてもらっちゃって、どうしよう」

「早く何かお返しをしなきゃいけないんじゃないか」

「もしかして、裏に何か下心があるのかな……」

そんな風に、相手のせっかくの善意や厚意を素直に喜べず、ぐるぐると考え込んでしまう。

実は、そうやってお返しをしなければとプレッシャーに感じてしまう心理を、心理学では「返報性の原理」と呼んだりします。

でもね、そんな風に身構えてしまう自分に対して、「なんて私は可愛くないんだろう」「ひねくれているのかな」なんて、どうか責めないでほしいのです。

恋愛や人間関係、お仕事、人生のこれからについて、日々たくさんのお悩みを聞いている心理カウンセラーとして、僕はそう思います。

素直に喜べずに身構えてしまうのは、あなたが冷たい人間だからでも、ひねくれているからでもありません。

むしろその逆で、あなたが「とても真面目で、他人を思いやれる、責任感の強い優しい人」だからこそ、起こることなのです。

「相手に負担をかけたくない」「もらいっぱなしは申し訳ない」という、あなたの細やかな配慮があるからこそ、心が反射的に守りの姿勢に入ってしまうのですね。

もし、かつての人間関係の中で、誰かから「やってあげたのに」と見返りを求められたり、恩着せがましくされたりした経験があるなら、なおさら身構えてしまうのは当然のことです。

傷つかないように、心が一生懸命にあなたを守ろうとしてくれている証拠なんですよ。

だからまずは、「そっか、私は相手のことをちゃんと考えているからこそ、こうやって緊張しちゃうんだな」と、自分の心の仕組みを優しく認めてあげてくださいね。

もし少しだけ心のスペースが空いたなら、こんな風に考えてみるのはいかがでしょうか。

相手があなたに何かを差し出してくれたとき、その人が本当に欲しがっている「お返し」は、高価な物や同じレベルの親切ではありません。

相手が最も求めているのは、あなたがそれを受け取って「嬉しそうにしてくれる笑顔」そのものなんです。

「うれしい!」「助かったよ、ありがとう!」

その一言と笑顔こそが、相手にとって一番の、そしてこれ以上ない極上のお返しになります。

受け取ることは、相手に「あなたのおかげで私は幸せな気持ちになりました」という喜びをプレゼントすることでもあるのですね。

だから、お返しをどうしようと焦らなくても大丈夫。

まずは「ありがとう」という言葉を、そのまま両手で優しく受け取ってみてください。

焦って何かを返そうとしなくても、あなたの存在そのものが、すでに誰かの救いになっているのですから。

ゆっくり、一歩ずつ、あなたのペースで「受け取り上手」になっていきましょうね。

僕はいつでも、あなたのその優しい心を応援しています。

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