職場やコミュニティの会議で、「それ、さっき僕が言ったことなのに…」「自分のアイデアだったのに、まるでその人の実績みたいに発表されちゃった…」なんて経験、ありませんか?
一生懸命考えたアイデアや大切な意見であればあるほど、横からスーッと奪われてしまった時のショックや悔しさは、言葉にできないほど大きいものですよね。
「なんでそんなズルいことができるんだろう」「周囲の人も気づいてくれないのかな」と、心の中で消化しきれないモヤモヤがぐるぐると渦巻いて、悲しくなったり怒りが込み上げてきたりするのも当然のことです。
実は、このような「手柄の横取り」や「アイデアの奪取」に悩まされてご相談に来られる方は、とてもたくさんいらっしゃいます。
あなたは決して心が狭いわけでも、大げさに騒いでいるわけでもありません。
大切なアイデアを傷つけられたと感じるのは、それだけあなたが真剣に仕事やコミュニティに向き合い、誠実に努力してきた証拠なのです。
まずは、「そりゃあ悔しいよね」「怒って当たり前だよ」と、自分自身の素直な感情を優しく認めてあげてくださいね。
このような状況に直面したとき、どうしても相手を激しく責めたくなったり、逆に「自分の伝え方が悪かったのかな」と自分を責めてしまったりすることがあります。
でも、どうか自分を責めないでください。
人を踏み台にして自分を良く見せようとする行為は、相手の未熟さや承認欲求の強さが原因であって、あなたの落ち度では決してありません。
では、これからどうやって自分の心を守り、このモヤモヤと付き合っていけば良いのでしょうか。
心理カウンセラーとして、僕がお伝えしたい大切な視点がいくつかあります。
まず一つ目は、「アイデアを生み出せる本当の力を持っているのは、他の誰でもなくあなた自身である」という事実を忘れないことです。
横取りした人は、その場の成果や言葉だけを切り取って自分のもののように見せることはできても、そのアイデアの背景にある本当の思考プロセスや情熱までは真似できません。
表面だけを真似する人は、次に新しい問題や深い質問が出たときに、必ず行き詰まってしまうものです。
本当に価値のあるアイデアをゼロから生み出せるあなたの豊かな発想力や観察力は、誰にも奪うことのできない一生の財産なのです。
そして二つ目は、周囲の見る目を少しだけ信頼してみるということです。
「周りの人は騙されているんじゃないか」と不安になるかもしれませんが、誠実に見ている人は必ず存在します。
「あ、この発想はいつものあの人らしいな」「普段から努力しているのは誰か」ということは、時間をかけて少しずつ周囲に伝わっていくものです。
ズルいやり方で一時的に評価を得たとしても、そのような信頼の偽造は長く続きません。
もし少しだけ心の余裕があるならば、これからはアイデアを守るための工夫を小さく始めてみるのもおすすめです。
例えば、会議で発言する前に軽くメモやメールとして残しておいたり、信頼できる仲間に「こんなこと考えてるんだよね」と事前に軽くシェアしておいたりするのも良い方法です。
あらかじめオープンにしておくことで、外堀を埋めてあなたのアイデアであることを自然と証明しやすくなります。
とはいえ、今感じているその悔しさや悲しみが、すぐに消えてなくなるわけではないかもしれません。
そんな時は無理に前向きになろうとせず、温かい飲み物でも飲みながら、心がホッとする時間を自分にプレゼントしてあげてください。
あなたの誠実さや努力、そして温かい思いは、奪われたように見えても絶対に消えたりしません。
自分自身の生み出した大切な発想に胸を張って、自分のペースで歩んでいきましょうね。
僕はずっと、頑張るあなたの味方ですからね。