「本当の私」はどこにいったの?――嘘のキャラに心が乗っ取られる、静かな怖さについて。

「本当の私」はどこにいったの?――嘘のキャラに心が乗っ取られる、静かな怖さについて。

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コラム
周りに合わせるために、いつの間にか作り上げていた「明るくて、何でも許してくれる自分」。あるいは「仕事ができて、いつも弱音を吐かない強い自分」。

そんな「キャラクター」を演じているうちに、気づけば自分自身すらも「これが本当の自分なんだ」と信じ込んでしまうことってありませんか?

実は、それってすごく怖いことだと僕は思います。

最初は、大切な自分を守るための盾(たて)だったはずなんです。傷つかないように、嫌われないようにと、一生懸命に仮面を被(かぶ)ったんですよね。

でも、その仮面をずーっとつけ続けていると、いつの間にか肌に張り付いて、剥がせなくなってしまう。

自分の心から湧き上がる「悲しい」「苦しい」「嫌だ」という本音を、そのキャラクターが「そんな風に思っちゃダメだよ」と力ずくで抑え込んでしまうようになるんです。

僕もこれまで、たくさんの方から人間関係や仕事、恋愛、将来の不安など、心の内にあるたくさんの迷いや苦しみを聞いてきました。

その中で感じるのは、自分の本当の気持ちをキャラクターの裏に隠し続けていると、ある日突然、心がすーっと冷たくなって、自分が何を求めているのかさえ分からなくなってしまう、ということです。

「あれ、僕はいま、本当に笑っているのかな?」

「僕が本当にやりたいことって、何だったんだろう?」

そんな風に、自分の人生なのに、どこか他人事のように感じられてしまう。これは、あなたの心が「もう限界だよ、本当の私に気づいて」と送ってくれている、とても大切なサインなのです。

もし、あなたが「あ、今の自分、キャラクターを演じていて息苦しいな」と感じたら、まずはそのことに気づけた自分を、たくさん褒めてあげてください。

そして、ほんの少しずつでいいので、その仮面を緩(ゆる)めてみませんか。

誰もいないお部屋の中で、「本当は、すごく辛かったんだよね」「嫌だったんだよね」と、声に出して自分の本音を認めてあげる。ただそれだけでも、心は少しずつ、温かさを取り戻していきます。

あなたは、誰かの期待に応えるためのキャラクターを完璧に演じ切らなくても、そのままで十分に価値がある存在です。

これからは、心理カウンセラーとして、あなたの「本当の心」が少しずつ呼吸しやすくなるお手伝いをさせてくださいね。

いつでも、あなたのその隠れた本音に、優しく耳を傾けています。

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