配偶者のご実家や親族が集まる法事、定期的な親戚の集まり。
そういう場が近づいてくるだけで、なんだか胃がキュッと重たくなったり、ため息がこぼれてしまったりすることはありませんか。
「良いお嫁さんでいなきゃ」「気のきく良い夫だと思われたい」と、いつも以上に気を張り詰めて笑顔を作り、周りに気を配り続けてしまう。
本当の自分をすっかり閉じ込めて「よくできた自分」を演じ続けるのって、想像以上に心と体に大きな負担がかかるものですよね。
本当によく頑張っていらっしゃいますね。
これまで、たくさんの方から人間関係や夫婦関係のお話を聞いてきましたが、義理の親戚付き合いに関するご相談は本当に多く寄せられます。
配偶者の家族や親戚という存在は、どれだけ親しくなっても、やっぱり自分の生まれ育った家族とは違う「他者のコミュニティ」です。
だからこそ、失礼があってはいけない、パートナーの顔を潰してはいけないと、無意識のうちに完璧な自分を演じようとしてしまうのは、とても自然なことなんです。
それはあなたが、パートナーやそのご家族を大切にしたいという、優しさと誠実さを持っている証拠でもあります。
だけど、その優しさのせいであなた自身が擦り減ってしまっては、元も子もありませんよね。
「よくできた自分」を演じ続ける重圧に耐えられそうにないときは、少しだけ心の力を抜く練習をしてみませんか。
まず知っておいてほしいのは、親戚の集まりにおいて「100点満点の神対応」を目指す必要はまったく無いということです。
集まりの場で、いつもニコニコして、気が利いて、誰からも愛される「完璧な嫁・夫」になる必要なんてありません。
少し不器用でも、少し無口でも、そこにいてニコッと挨拶ができているだけで、あなたはもう十分すぎるほど役割を果たしています。
むしろ、完璧すぎる人よりも、ちょっと隙があったり、控えめだったりする人の方が、周りも親しみやすさを感じたりするものなんですよ。
そして、もうひとつ大切にしてほしいのが、パートナーとの「事前の作戦会議」です。
配偶者の親族の場だからこそ、一番の味方であるはずのパートナーには、あなたの素直な気持ちを共有しておいてほしいんです。
「実は親戚の集まりってすごく緊張して疲れちゃうんだ」「ずっと気を張っていると大変だから、途中で少し一人になれる時間を作ってもいいかな」と、事前に伝えておきましょう。
パートナーに「この人は少し人見知りなところがあるから」「少し体調を気遣っているから」と間に入ってもらったり、フォローしてもらう態勢を作っておくだけで、心の負担は一気に軽くなります。
もし集まりの最中に「もう限界かも…」と感じたら、無理してその場に留まり続ける必要はありません。
「ちょっとお手洗いに」「お電話を一本失礼します」と言って、静かな場所に避難して、深呼吸をする時間を作ってください。
冷たいお水を一口飲んだり、外の空気を吸ったりして、自分のペースを取り戻す時間を自分にプレゼントしてあげましょう。
親戚付き合いは、これから何年、何十年と続いていく長距離走のようなものです。
最初から全速力で「完璧な自分」を演じて走り続けていたら、途中でバテて倒れてしまいますよね。
だからこそ、60点くらいの省エネモードで、マイペースに付き合っていくのが長続きのコツなんです。
「嫌われないように頑張る」のではなく、「自分が心地よく過ごせる距離感を探す」ことを優先してみてくださいね。
あなたが無理をしてまで、誰かの期待に応え続ける必要はありません。
自分自身の心と体を一番にいたわりながら、ゆっくりとあなたのペースで歩んでいきましょう。
あなたの心が、少しでも軽やかで温かい温もりに包まれますように。