「いいよ」の笑顔の裏で泣いているあなたへ。心のブレーキを少しだけ緩めるお話

「いいよ」の笑顔の裏で泣いているあなたへ。心のブレーキを少しだけ緩めるお話

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コラム
心が「NO」と叫んでいるのに、相手の顔を見た瞬間、なぜか反射的に笑顔で「はい」と言ってしまう。そして帰り道や夜一人の時間に、「どうしてまた言っちゃったんだろう…」と激しい自己嫌悪に襲われる。そんな経験はありませんか?

実は、僕のもとを訪れる多くの方が、この同じ痛みを抱えて悩んでいます。相手を困らせたくない、空気を壊したくない、嫌われたくない。そんな優しい気持ちが人一倍強いからこそ、あなたの口からは無意識に「はい」という言葉が飛び出してしまうんですよね。

でも、まずは自分を責めるのをやめてみてください。反射的に笑顔を作ってしまうのは、あなたが弱いからでも、ダメな人間だからでもありません。これまでにあなたが一生懸命に周囲と調和を保とうとして、自分を守るために身につけてきた、切ないほど健気な防衛本能なんです。

心が追いつかないまま笑顔の仮面を被り続けるのは、本当にエネルギーを消耗しますよね。相手を喜ばせることができたとしても、自分の心には小さな傷がどんどん増えていってしまいます。他人の幸せを優先するあまり、自分自身の本当の気持ちが迷子になってしまっている状態です。

そんなあなたに、心理カウンセラーとしてお伝えしたいことがあります。それは、「NO」を言うことは、決して悪いことでも、相手を攻撃することでもないということです。

「NO」を伝えるというのは、自分の心に「ここからは入らないでね」という大切な境界線を引く作業です。自分を大切にするための境界線です。あなたが笑顔で「はい」と言って引き受けたことで、相手は助かっているかもしれませんが、その代わりにあなたの心が擦り切れてしまっては本末転倒ですよね。

まずは、反射的に「はい」と言ってしまった自分に気づけたら、それだけで100点満点です。「あ、また言っちゃったな」と気づくことが、変化への第一歩になります。そのときは、どうか自分を責めるのではなく、「今日も波風を立てないように頑張ったんだね、お疲れ様」と、心の中で自分の頭を優しく撫でてあげてください。

もし少しだけ勇気が出そうなときは、「はい」と言いたくなった瞬間に、ほんの3秒だけ返事を待ってみてください。「ちょっと確認してみますね」とか「少し考えてもいいですか?」と、ワンクッション置くだけで、反射的な笑顔のループから抜け出しやすくなります。

あなたの優しさは、とても素晴らしい宝物です。でも、これからはその素晴らしい優しさを、まずは一番にあなた自身に向けてあげてくださいね。あなたの心が少しでも軽くなり、自分の気持ちに素直に生きられるようになることを、心から応援しています。



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