いつもなら返ってくるはずの時間になっても、画面には既読すらつかない。
スマホの画面を何度も暗転させては、またすぐにロックを解除して、新着の通知がないか確かめてしまう。
そんな連絡が途絶えた夜は、時間が経てば経つほど不安が大きく膨らんで、心臓がバクバクと脈打ち始めてしまいますよね。
このままでは頭が冴えて眠れなくなってしまうからと、あなたは少しでも心を落ち着かせようと動き出します。
枕元に大好きなアロマの香りをそっと漂わせてみたり、スマホから優しくて静かな睡眠導入の音楽を流してみたり。
けれど、そうやって少しでもリラックスしようと「必死に準備をしている自分」をふと客観的に見た瞬間、なんだか無性に惨めになって、余計に涙がポロポロと溢れてきてしまう。
たった一人の人間の、たった一回の連絡の遅れという挙動に、ここまで自分の心も体も完全にコントロールされてしまっている。
明日の仕事のために何とかして眠ろうと、アロマや音楽に頼ろうとしている自分の健気さが、かえって自分の脆さを突きつけてくるような気がしてしまうんですよね。
どうして私はこんなに弱いんだろう、どうしてあの一人の一言や行動で、私の世界がすべて崩れ去るような絶望を味わわなきゃいけないんだろう。
自分の情けなさと、底のないような絶望感が同時に押し寄せてきて、暗いお部屋の中で一人、毛布にくるまりながら声を殺して泣いている。
そんなあなたの張り裂けそうな胸の痛みを、僕は今、そのままそばにいて優しく受け止めたい気持ちでいっぱいです。
心理カウンセラーとして、僕はその涙を、決してあなたの「情けなさ」や「脆さ」のせいだとは思いません。
繊細な気質を持っている方は、大好きな相手とつながっているという心の安心感を、何よりも大切にする豊かな愛を持っています。
その絆がほんの一瞬でもぷつりと途切れたように感じると、まるで世界に一人きり取り残されたような、強烈な恐怖や寂しさを感じてしまうのは、とても自然なことなんです。
だから、不安で眠れないからとアロマや音楽を用意したあなたは、自分の心を守るために一生懸命に生きようとした、とても健気で素晴らしい女性なんですよ。
その必死さに泣けてしまうのは、あなたがそれだけ誰かを真剣に、自分のすべてをかけるくらい深く愛しているからに他なりません。
誰かをそこまで深く想えるというのは、本来はとても美しくて、誇るべき特別な感性です。
自分のことを「脆くて情けない人間だ」なんて、どうかこれ以上責めないでくださいね。
心理カウンセラーとして、僕はあなたに、今回はそんな必死な自分を丸ごと「よく頑張っているね」と認めてあげてほしいなと思います。
今夜は無理に心を落ち着かせようとしたり、アロマや音楽で眠ろうと頑張ったりしなくて大丈夫です。
眠れないときは、眠れないままでいいやと、ただお布団の温もりだけに包まれていてください。
相手の連絡が途絶えている理由は、単に疲れて寝てしまっただけだったり、仕事で手が離せなかったり、あなたの愛情とは全く関係のない理由がほとんどですからね。
あなたの価値は、相手からの返信の有無なんかで、1ミリも変わることはありません。
まずは、泣きじゃくって疲れてしまった自分に、そっとお布団をかけてあげることだけを考えてみてください。
夜が明ければ、ざわつく心も少しずつ静かさを取り戻していきますから、今はただ、あなたの心に「大丈夫だよ」と何度も語りかけてあげてくださいね。