新しい人生の終焉…7

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私は早速、その大家さんに電話してみた。

人の良さそうな人でとても優しかった印象を受けた。

そして空いているかを聞いたら、「リフォームしてないけどそれでもいいなら入れるよ」と言ってくれた。
どうせ、子供たちから汚される(-_-;)

私は「大丈夫です、見せてもらえますか?」と聞くと快く快諾してくれた。

翌日、仕事の合間を縫って物件を大家さんと一緒に見に行くことにした。

2DKとはいうものの1部屋が広かったのでとても良かった。
小さくではあるけど「小屋」も付いていた。
隣の人の間に小屋が挟んであったので「防音」という意味もあるのかもしれない。
そう思ったら、とてもいい条件だった。
車も止められる。

そして、なにより…アパートの前がとても「急坂」だった。

これが「いい条件」な話はまた後で話そうと思う。

大家さんは「こんなボロだからお子さんとかいるなら敷金とかいらないよ!」と言ってくれた。

私は凄く親切な大家さんと思ったよりいい物件で「即答」した。

大家さんはおじいちゃんではあるがとても元気そうな人だった。

「さすがに今は契約書はないから来月入居の契約書作ってくるけど、入るなら今月の分はいらないから~鍵だけもう渡しておくね~荷物とかたくさんあるでしょ~」
ととても気さく?というか、コッチが堅苦しいのおか?というくらい気さくな大家さんだった。

そして私は、「そうすれば今月からお願いします」と言って、お互いその場を後にした。

私はその日にもう旦那に言うことにした。

とりあえず、仕事を終わらせ、子供たちを迎えに行きご飯とお風呂を済ませて、子供たちが寝るのを待って旦那に電話をした。

「もうアパート見つかったから後は手配よろしくね」
と。

そうすると「早いな、お前はいつだって自分で決める」と言われた。

「いやいや、これから住むのは自分たちだし」と言ったが、またいい様に思われないのも、弁解するのも面倒になっていたから、そのままにしておいた。

わたしは休みの日や夜の時間、色んな時間を使って引っ越しの準備をしていた。

子供たちはさすがに察したのか「お引越しするの?今度はどういうところだろ~な~♪」
と楽しみにしていたようだが…。

離婚のことはまだ言わないでいた。

そして、約3日くらいで引っ越しは終わった。
知人に集まってもらって引っ越しができた。
本当にありがたかった。

その知人たちにはささやかではあるが「お疲れさん会」を開いてお礼にさせてもらった。
本来は現金などを渡せればよかったんだろうが、この先のことを考えると5人くらいに現金を渡せるだけの余裕がなかった。

知人たちは深くまで聞いては来なかったが、「これから頑張れよ」と励ましてくれたりした。
知人たちも子供がいる家庭の人もいた。
だからこそわかる「大変さ」

良し!頑張る!

ここからがまた「スタート」だ!

と自分に言い聞かせた。

そして、引っ越しが終わったと同時に

「離婚届け」も提出してくることにしていた。

その事も旦那に言わなければならない。

今貸家にあるのは旦那のものだけ。

離婚届けは私が出すと決まっていたため、旦那に電話した

「引っ越し終わったから市役所に明日出してくる…住所変更とかもあるし」
と言った。
旦那は「わかった。けど書いたことは守ってな」というので
それは「お互い様ね」と言った。

わたしは「毎月15万振り込む」というのも「子供に会いに来る」というのも
「信用」には値しなかった。

もしそれが今までしてくれていたなら、離婚にはならなかった…。
もちろん「浮気」のこともあるけど。

子供は「大人の気分で会う会わない」のおもちゃではない。

さすがにそこまでは口に出して言わなかった。

そして、その夜からは「新しいアパート」に子供たちと住むことになった。


そして…これからが…

地獄の始まりとなる。
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