新しい人生の幕開け…41

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少しの間は、息子も元気に学校に行ってくれていた。
娘も、弟のことに関して、たまに愚痴は言うものの友達と遊んだりしているようだった。

その間、「家を建てる」という話は平行線状態だった。
旦那が銀行に行く時間がない、というのだ。

土地ももう決まったような状態で、買う坪数は「100坪」
田舎の特権なような坪数(笑)
私が無知のまま、「簡単でいいから設計図」を書いてと言われて書いた家の設計図も完成していた。

その次のステップにいっていないのだ。

散々急かせておいて、自分はこれだ…。

その銀行の「仮審査」に行けない。

電話越しに、ここまでやってんなんでなの?と聞いてみた。

旦那は
「銀行って15時までだろ?都合よくいかないんだよ」
などと言っていたが、家を買う時点での時間は取れていたのに、一番肝心な時間が取れないのは別の理由があるのだと思った。
だから少しつっこんで聞いてみた。
そうすると旦那は
「断られたらどうしようとは思ってる」と本心がでてきた。

今更?

「それ、私も言ったよね、家の話の時に…。ブラックだったし、いくら一括で返したとしてもリストには載ってるって…それでも大丈夫なの?って聞いたよね」
というと、旦那は沈黙した…。

やっぱり直前になって困ったんだ…。怖いんだ…。

きっとサラ金のこともお義父さんには言っていないから勝手にドンドン話を勧めたんだろう…。

けれど自分で話を持ってきたからには自分でケジメを付けてほしい。私だってもう日々の時間がギリギリで生活している。金銭面も…。

けれど、もう何も理由なくして、この話を「なし」にすることはできない。
大家さんでもある不動屋さんも乗り気だからだ。

どうするのか…。

少し沈黙の後、旦那は銀行に行くと言った。

数日後、旦那は銀行に行った。
連名ではないため、私は仕事をしていた。

そして、私の仕事が終わりそうな時、電話が来た。

とりあえず仕事を終わらせて子供らを後にして家に向かった。

家に帰ると旦那は、少し落ち込んでいるような雰囲気を出していた。

話を聞いてみた。私もその点に関しては初めてなので、どうなるのかを知りたかった。

旦那曰く、仮審査を申し込んできた、けれどそれは金額云々ではなく、まず「借りれるか」というだけの審査だという。その審査に落ちればもう家の話は「ナシ」になるという。
要は「他社の借り入れ状況を知る審査」なんだな、と理解した。もちろん車のローンは入ってはいないだろう。家を建てる時に車のローンも組み込む人がいるのは知っていたから。
ただ、車がいくらしたか、給与はどれくらいかにも関わってくるだろうなとは思った。
その「仮審査」の結果は早くても「明日」、遅くても「3日」でくるというのだ。
その間、気が気ではないのだろう…。
しかもやっぱり「サラ金」のことも引っ掛かっているのだと思った。

「今更何よ…」と言いたいところをグッと我慢をした…。
そんなの最初からわかってたことじゃん。
こんな大きなことを、車を買う感覚で行動する気持ちがわからなかった。
もちろん、「男として」の夢や願望はあるのはわかっているつもり、けれど、サラ金のことやお金のこと、家の家計のこと、育児のことに関してほとんど理解も把握もしていないのに「家を建てる」というのは大きすぎる…。

そんなことをココでウジウジ考えていてもしょうがない…。
結果を待つしかないのだ。

その当時は、家を建てるブーム?のようにドンドン家が建っていた。
世の中は「リストラ」だの「早期辞職」などが横行している時期に…。

世の中というものはわからないものだ…と感じていた。

私は、父親や母親や元旦那のこともあって、「異常なまでにケチ」だったと思う。
ケチというよりかは、「お金を使うのが怖い」という感覚に近いのかもしれない。
お金は人生を狂わす…。
本当にそう思っていた。

私に課せられる出来事が多すぎて、キャパオーバーになっていたのをその時は仕事と育児と家事に追われて自分の時間すらないのが「当然」のように過ごしてしまっていた。

仕事も育児も「苦痛」ではなかったから自分のキャパに気づきづらかったのもあると思う。

「苦痛」と感じるのは、旦那との時間がないとか…ふと「結婚って所詮一人なのかな」とか…。夫婦の営みに関しても「相手本位」だったから、「そんなもの」という感覚だった。

自分の体や気持ちに「疎い」かったのかもしれない。

旦那も結婚するまではとても頼れる人だと思っていた。
もう頼りたかったし、甘えてみたい…。
甘え方もわからなかったが…。

いつの間にか…また「甘えられる方」になっていた。
そうまた旦那の母親役をしていた。
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