新しい人生の幕開け…42

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後日、銀行から旦那に仮審査の結果の電話がきたようだった。

旦那から私が仕事中に電話が来た。
「仮審査…ダメだって」
とひどく落胆した声だった。

私は正直ホッとした。

「そっか…残念だね…でもしょうがないよね」とは言ったが。

まず一つ肩の荷が下りた感じがした。

本当は「家を建てる」ってもっとウキウキしたり、楽しんだりして建てるものという感覚だったから…。
けれど、その当時の私はとても楽しめるというような気持ちではなかった。

これで家を建てることが実現してしまったら、とてもじゃないけど家計が続かないとわかっていた。

その当時の旦那の給料は15~18万…。

今の時代は可能かもしれないが、その当時はダメだった。
そのうえに子供が3人ともなれば銀行も貸さないだろうなと。

私が働いてはいるものの「連名」ではないから尚更だろう。

さて、まずは一件落着というところですか…。

旦那も諦めたというか諦めざる終えなかったので。

そうして、そんな忙しい日々を送って数か月が過ぎた。

ある日、下の娘が「ディズニーランドに行きたい」と言い出した。

そういえば…私も行ったことがないな~とぼんやり考えていた。
私がないということは上の子供たちも行ったことはなく…。

近々私のボーナスが出る…そのボーナスの金額で行けたら連れていきたいなぁ…くらいに考えていた。

それで旦那に夜子供たちが寝静まってから電話をしてみた。
「もしさ、ボーナスがよかったらディズニー連れてってくれない?子供たち行きたがってたし…まぁ…いくら貰えるか次第だけど」
と…。

そうしたら旦那は開口一番「ボーナスがある会社でいいな」と嫌味を言われた。
旦那だって最初はボーナスがある会社にはいたのだ。
そこに対してそれまで旦那のボーナスをアテにしたことはない。

そう私は月々の旦那の給料と私の給料で生活していた。旦那にボーナスがあると知っていても「ください」といったことはないのだ。

それを自分たちの「家族」に使ってなんで嫌味をいわれなきゃいけないんだ!と言いたいのをグッと堪えた。

旦那は自分のボーナスをトラックのものに使ったり、ギャンブルに使ったりしていた。

それが…まさか…あんなことにも使われていたとはまだ知らなかった…。

ボーナス時期になり、まだ確定ではなかったから子供たちにはディズニーのことは伝えていなかった。思ったより来なかったら期待させてガッカリさせたくなかったから…。

そして、ボーナスが来た。思ったより頂けた!!

よし!旦那にもう一度言ってみよう!
子供たちの喜ぶ顔が見たい!!

今まで「旅行」とかそういうのには全く行ったことがなかったから…。

前の旦那の時も新婚旅行おろか、なにもどこにも連れて行ってはもらっていない…。

まぁ…この旦那からも指輪の1つももらってないけど…。

それはともかく旦那に電話した。
「ボーナス、思ってたより頂いたからディズニーお願いできる?」と。
まだ、その頃新幹線が通ったばかりで、新幹線代が高かったのと子供を連れていくとなると、トイレだなんだと周りに配慮しなければいけないことが多かった。

だから旦那に運転をお願いしたのだ。
ガソリン代くらいはあるかな、と思ったからだ。

そしたら「俺は連れていくだけだぞ」と言ってくれた。

そう言っても旦那のチケットはもちろん取るつもり。
後は日にちだけ…。
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