🌟毒親サバイバーの憂鬱 3

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コラム

ーー 重なる声 ーー

占いに来るお客様の中には
最初から怒っていたり、泣いていたり
何に怒っているのか
何が悲しいのか
恐らく本人も分かっていない。

だけど、只管『幸せになりたい!どうすればいいですか!』と
酷く慌てているような、混乱しているような
かといって人生を投げ出しているわけでもない
誰かに依存したいわけでもない
本気で人生を変えたいと思っている
強く心の奥に『変わりたい』『人生を変えたい』
『変わらなきゃ』と思っている人がくる。

しかし根気よく話を聞いても
本人の望む未来が分からない。

何がしたいのか
どんな人生を送りたいのか
そう尋ねても返ってくるのは


”自分なんか、どうせ生きていても無駄です・・・”
”自分はこんなに頑張っているのに!”
”自分はダメな人間なんです”
”どうして私は幸せになれないんですか!”


徹底的に寄り添い聞き取りをしていくと
大抵親にたどり着く。

そして親の口癖や思考パターンが
お客様の思考に上書きされるのではなく
レイヤーのように重なっている。

『自分の人生』『理想の人生』『希望の人生』と同時に
『親の望む子供』『親に言われた言葉』が重なっている。

そして親から逃げ出したい気持ちと同時に
親を愛する子供の自分も同時にいたりする。
しかしそれは大人になると苦しい。

なぜなら
親と子供は違う。

親の人生と子供の人生は
本来別のものだからである。


親に認められたい
親から逃げ出したい


親に逆らってはいけない
親から離れなければいけない


親のいう通りに生きていけば問題ない
親のいう通りに生きてきたのに
何故こんなにも苦しいのか・・・


駄目な自分は、こんなにも頑張ってきたのに
何処まで頑張れば幸せになれるのか


親に夢を否定されてきた
親に進路を決められた
親に就職先を決められた
親に恋人と別れさせられた
親に一人暮らしを反対された


”だってあなたには無理でしょう?”
”失敗したらどうするの?”
”あなたはこっちの方が良い
  お母さんが一番あなたを知っている”
”あなたのためを思って言っているの”
”親を置いていくの?そんなにお母さんが嫌なの?”


散々泣いて怒って吐き出た言葉は
『どれだけ頑張ったら、親は認めてくれるんでしょうか・・・』
『どれだけ頑張ったら、よくやったと私は褒めてもらえますか?』
『どうしたら私は親から離れられますか?』


時間をかけて心の内を吐き出し続ける。



すると少しずつ見えてくる。
どれだけ頑張っても、
認めてもらえなかったこと。

どれだけ合わせても、
満足してもらえなかったこと。

離れたいと思うほど苦しいのに、
親を置いていく罪悪感も消えないこと。

そして気付く。

自分が駄目だったから苦しかったのではない。

親が子供を手放せなかったのだと。

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