正論だけで戦うと疲れてしまうから。白黒つかない世界で「グレー」を知るお話。

正論だけで戦うと疲れてしまうから。白黒つかない世界で「グレー」を知るお話。

記事
ビジネス・マーケティング
「真面目か!」

思わずそう突っ込みたくなる我が家の次女(中学生)のお話です。
彼女は白黒はっきりさせたい職人気質で、正義感が強いタイプ。
生徒会まで務めて外では本当に頑張っているのですが、
そのぶん「いい加減な同級生」がどうしても許せない。

相手を正論で傷つけないようにと、休み時間はあえて1人で本を読んだり勉強したりして、自分をコントロールしています。
本当に私から生まれたのだろうかと思うほど、不器用で真っ直ぐな性格です。

●先生との面談での気づき

そんな彼女が、実はすごく周りに気を遣って、
毎日疲労困憊で帰ってくる理由が、二者面談でようやく腑に落ちました。

担任の先生が、こう仰ってくれたのです。
「一人でいるのが好きな子にも、色々な理由があります。
ただ、この子は白黒だけじゃなく『グレー(曖昧さ)』を知らないと、
これから自分が一番苦しくなる。それ(グレーの良さ)を教えるのが、
僕の裏テーマなんです」

この言葉に、私はハッとさせられました。「先生、まさにその通りです!」と、思わず盛り上がってしまいました(笑)。

これ、大人の働く現場でも同じではないでしょうか。

思い返せば、私が昔コールセンターのオペレーターをしていた頃。
電話の最後に、ある新商品の紹介トークを必ず挟みましょう、
というルールが決まったことがありました。

当時の私は、効率(白黒)ばかりを考えていました。
「さっさと通話を終わらせて次の電話を取るのが効率が良いでしょ。なんでわざわざ嫌がられる案内をしなきゃいけないの?」と、心の中で不満を募らせていたのです。

そんな私に、当時のチームリーダーがぽつりと言いました。

「田中さん、お客様の気が変わる(グレーな)瞬間だって、きっとありますからね」

その言葉を聞いた瞬間、私の心に『スンっ』と何かが腑に落ちました。

「マニュアル通りに毎回100%完璧に言わなきゃいけない(白黒)」のではなく、忙しそうなお客様にはあえて言わずに引き、お話し好きそうなお客様なら『聞くだけ聞いてくれるかも』と、心にグラデーションを持たせればいいんだ。
そう気づいた瞬間、ガチガチだった私のマインドが一気に軽くなったのを覚えています。

職場で、正論を真っ向からぶつけて相手を論破したとしても、
その後に気持ちよく一緒に働けるかというと、
なかなか円滑にはいきませんよね。

白黒つける強さも時には必要ですが、
それ以上に「まあ、相手にも色々な事情(グレー)があるよね」と一歩引いてみる。

これこそが、大人が長く健やかに働くために必要な「組織の余白」なのだと思います。
画面オフのリモート環境や、文字と声のトーンだけで部下の不安を察知し、自走してもらう仕組みを作る。
白黒つけすぎて、毎日クタクタになっていませんか?ほんの少し「大人の余白」を身につけるだけで、明日からの仕事のストレスは驚くほど軽くなりますよ😌

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