今日は、2月14日
街を歩けば、手をつなぐ恋人たち。
SNSを開けば、幸せそうな報告の数々。
「今年も関係ないな」
そう思って、そっと画面を閉じた人もいるだろう。
渡したい人がいるのに、渡せない。
届けたい想いがあるのに、届ける場所がない。
そんなバレンタインを過ごしている人に、今日は手紙を書くような気持ちで、この文章を綴っている。
それでも彼女は、諦めなかった
少し前に、ある女性の鑑定をした。
30代前半。
3年前に別れた恋人のことを、ずっと想い続けていた。
別れの原因は、些細なすれ違いの積み重ね。
お互いに言葉が足りなかった。
気づいたときには、修復できないところまで来ていた。
「私が悪かったんです」
「もっとちゃんと伝えていれば」
「今さら連絡しても、迷惑ですよね」
彼女は何度もそう言った。
3年間、新しい恋をしようとした。
でも、誰と会っても、彼と比べてしまう。
心が動かない。
「執着してるだけなのかもしれません」
「いい加減、前に進まないといけないのはわかってます」
そう言いながら、彼女の目には迷いがあった。
本当は、まだ諦めていない。
でも、諦めるべきだと思っている。
その葛藤が、痛いほど伝わってきた。
縁を視たとき、見えたもの
私は、彼女と彼の縁を視た。
3年という時間が経っていた。
普通なら、薄れていてもおかしくない。
でも、縁は残っていた。
細く、静かに。
でも、確かにそこにあった。
色は、くすんだ青紫。
かつては鮮やかだったであろうその色が、時間の中でくすんでいた。
でも、消えてはいなかった。
そして、もうひとつ見えたものがあった。
彼の側にも、同じ色が残っていた。
片方だけが想っている縁は、色が偏る。
でも、二人の縁は、同じくすみ方をしていた。
つまり、彼もまた、どこかで彼女のことを想っていた。
ただし、その縁は「眠っている」状態だった。
動いていない。
止まったまま、時間だけが過ぎている。
「眠っている縁」とは何か
縁には、いくつかの状態がある。
活発に動いている縁。
ゆっくり育っている縁。
切れかけている縁。
そして、「眠っている縁」。
眠っている縁は、消えていない。
でも、動いてもいない。
何かきっかけがなければ、そのまま薄れていく可能性がある。
でも、きっかけがあれば、再び目を覚ます可能性もある。
彼女と彼の縁は、まさにその状態だった。
私が伝えたこと
私は、彼女に正直に伝えた。
「縁は残っています。彼の中にも、あなたの記憶は消えていません」
「でも、このままでは動きません。どちらかが起こさなければ、眠ったまま終わる可能性もあります」
彼女は黙って聞いていた。
そして、こう言った。
「私、ずっと待ってたんです。彼から連絡が来るのを」
「でも、待ってるだけじゃダメなんですね」
私は頷いた。
「待つことが悪いわけではありません。でも、眠っている縁は、誰かが起こす必要がある」
「あなたが動くか、彼が動くか。どちらかです」
彼女は少し考えて、こう言った。
「私から、動いてみます」
彼女が選んだ「目覚め」
彼女は、すぐには動かなかった。
まず、自分自身と向き合う時間を取った。
「なぜ彼じゃなきゃダメなのか」
「本当に復縁したいのか、それとも過去に執着しているだけなのか」
「もし彼に新しい人がいたら、どうするのか」
何度も自分に問いかけた。
そして、ひとつの答えにたどり着いた。
「執着かもしれない。でも、後悔したくない」
「もし断られても、伝えるだけ伝えて終わりにしたい」
「何もしないまま終わるのだけは、嫌だ」
彼女の中で、何かが「目覚めた」瞬間だった。
それは、彼への想いだけではない。
「自分の人生を、自分で動かす」という覚悟が、目を覚ましたのだ。
去年のバレンタイン、彼女は動いた
彼女が彼に連絡したのは、去年のバレンタインだった。
「ちょうどバレンタインデーでした」と、後で教えてくれた。
送ったメッセージは、シンプルなものだった。
「久しぶり。元気にしてる?ずっと気になってたんだけど、なかなか連絡できなくて」
返事が来るかどうか、わからなかった。
既読スルーされる覚悟もしていた。
でも、彼から返事が来た。
「俺も、ずっと気になってた」
そこから、少しずつやり取りが始まった。
今年のバレンタイン、彼女は彼の隣にいる
それから1年。
彼女と彼は、今年のバレンタインを一緒に過ごしている。
先日、彼女からメッセージが届いた。
「縁堂さん、報告があります。去年のバレンタインから1年。今年は、彼と一緒にいられます」
添えられていたのは、精緻なチョコレートの写真。
「これ、彼に渡すんです。3年越しのバレンタインです」
その言葉を読んで、私は静かに目を閉じた。
眠っていた縁が、目を覚ました。
彼女が自分から動いたことで、二人の縁は再び動き出した。
諦めなかったから、ではない
この話を聞いて、「諦めなければ叶う」と思う人もいるかもしれない。
でも、私はそう単純には言わない。
彼女の縁がうまくいったのは、諦めなかったからではない。
「気づいた」からだ。
自分の本当の想いに気づいた。
待っているだけでは変わらないことに気づいた。
自分の人生を自分で動かす覚悟に気づいた。
その「気づき」が、彼女の中の何かを「目覚め」させた。
そして、目覚めた彼女が動いたことで、眠っていた縁も目を覚ました。
順番が大切だ。
まず、自分が目覚める。
そうすることで、縁も目覚める。
今日、ひとりで過ごしているあなたへ
もし今、あなたが忘れられない人を想っているなら。
それは、弱さではない。
執着とも限らない。
あなたの中で、何かが「まだ終わっていない」と知っているのかもしれない。
大切なのは、その想いに「気づく」こと。
なぜ忘れられないのか。
本当はどうしたいのか。
何が自分を止めているのか。
そこに気づくことが、目覚めの第一歩になる。
バレンタインの夜、ひとりで過ごす時間は、切ないかもしれない。
でも、その静けさの中でこそ、自分の心の声が聞こえることもある。
今夜、少しだけ自分と向き合ってみてほしい。
あなたの中で眠っているものが、目を覚ますかもしれないから。
本日限定のご案内
今日、特別な鑑定を用意した。
「眠った縁を目覚めさせる覚醒霊視」
あなたと、あなたが想う人との縁を視る。
その縁が眠っているのか、動いているのか、切れかけているのか。
そして、目覚めさせるために何が必要なのかを、お伝えする。
本日限定の受付。
バレンタインの夜に、自分の縁と向き合いたい方へ。
縁堂 然