家族や親戚に乳がんの人が多くて心配⇒自分はどうしたらいい? 山内英子先生の講座よりヒントを得て

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コラム
こんにちは。
うさぎです。

家族や親せきに”乳がん””卵巣がん”の人が多い


自分も乳がん卵巣がんになるかもしれない・・・ 

心配


もしかしたら 
単に心配のしすぎではなくて、
”遺伝子”が関係しているかもしれません。

現状を知り、自分なりの選択肢を選び行動する必要」
あるかもしれません。

2021年10月に
聖路加国際病院乳腺外科部長 山内英子先生の講座を聴講しました。
内容の一部をお伝えします。
『正しい情報・知識を力に前へ!』

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年間の乳がん患者さん 9万人

そのうち 
遺伝性乳がん卵巣がん症候群の方は 2700人~4500人
家族性乳がんの方  9000人~18000人

*家族歴のみられる乳がんの患者さんでは、乳がん発症に「遺伝的要因」が関係していることがあります。

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💚遺伝性乳がん・卵巣がん症候群に関係する遺伝子

BRCA1遺伝子 BRCA2遺伝子

BRCA1遺伝子 BRCA2遺伝子は誰もが持っている遺伝子ですが、
これらに変異があり、さらに本来の機能が失われると、
乳がんだけでなく卵巣がんにもかかりやすいことがわかっています。
これらのどちらかの遺伝子に病的変異がある場合に
遺伝性乳がん卵巣がん症候群」と診断されます。


🧡遺伝性乳がん卵巣がん症候群の特徴


40歳未満で乳がんを発症している
両方の乳房にがんを発症する
片側の乳房に複数回がんを発症する
乳がんと卵巣がん両方発症する
男性で乳がんを発症する・・・男性の乳がんはBRCA2と関係する可能性があり遺伝子検査を受けた方がいいといわれています
すい臓がん前立腺がんを発症することがある
家族の中に乳がん卵巣がんの人がいる



💛遺伝子は子供に受け継がれるの?

BRCA1 BRCA2の遺伝子変異が受け継がれる可能性は
性別にかかわりなく50%


日本では
乳がん卵巣がんの家族歴がある方の遺伝子変異を調べた研究では
30.7%の方に遺伝子変異が見つかったといい調査研究があります。
(2013年の調査)


💚BRCA遺伝子に変異があるとどのようなリスクがある?


50歳までに乳がんになるリスク 33~50% (一般は2%)
70歳までに乳がんになるリスク 56~87% (一般は7%)
70歳までの卵巣がんリスク 27~44% (一般は2%未満)

一般の方に比べて非常にリスクが高くなります。


🧡BRCA1・BRCA2遺伝子変異があることがわかったらどうしたらいいの?


乳房の管理

①自分の乳房を意識する 18歳から
医療機関の乳房検診 25歳から 6~12か月に1回
  25~29歳 年1回のMRI(できなければマンモグラフィー)
  30歳~75歳 年1回のMRIとマンモグラフィー
  75歳以上 個別管理を考える
リスク低減乳房切除の選択肢を考える

*専門の医療者とよく相談することが必要です。

卵巣の管理

卵巣のがんは早期に見つけにくいです。
リスク低減卵巣卵管切除術の選択が望ましいとされています。
しかし妊娠出産の希望やリスクの程度、更年期症状のことなど様々なメリットデメリットを考慮して考えることが必要です。

*専門の医療者とよく相談することが必要です。



💛医療費のこと


家族や親せきに乳がん卵巣がんの方が多く心配だったら、遺伝子の検査を受けられる?


現在はがんを発症していない人
BRCA1・BRCA2の遺伝子検査を受けるのは健康保険が適用されない。つまり自費になります。
また、BRCA1・BRCA2の変異が見つかっても、予防的乳房切除は自費です。

乳がん・卵巣がん・卵管がんを発症した方
リスクが高い方(保険適用条件は決まっています)は遺伝子検査をおこなったり予防的乳房切除など健康保険を使って治療することができるようになったのは最近のことです。

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アンジェリーナジョリーさんが乳がんの予防的切除をされたことで
乳がんリスクが非常に高い遺伝子変異があるかたの
乳房予防的切除が広く知られるようになりました。


日本では乳がんを発症していない方は、遺伝子検査を行うのも予防的切除を行うことも健康保険の保険適用されていません。現在は自費です。


🧡💛遺伝 繊細で悩ましい側面も


自分ががんになりやすい遺伝子変異を持つことがわかったら、
子供や親兄弟にそのリスクを伝える?
どのように伝える?伝えない?
様々な心配や葛藤が予想されます。

 たとえばもし、がんになりやすい遺伝子変異がある家系とわかって、妹の結婚が破談になったら? こどもが自分の遺伝のことで悩んだら? 
だれがサポートして誰が責任をとるの・・・・

遺伝に関係することがらは
できれば医師だけでなく専門の”遺伝カウンセラー”さんにサポートしてもらうことをおすすめします。一緒に考えてもらいましょう。


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このブログでは 乳がん卵巣がんと強く関係する遺伝子のことについて
情報をお伝えしました。


正しい情報を得て

信頼できる医師や看護師、遺伝カウンセラーなど専門職を味方につけて

自分の生きたい道をすすめるように

\(^o^)/


*信頼できる医療者を探すことが第1歩です!


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30歳代乳がんで亡くなった社会で活躍していた友人
もしも、早くに遺伝子検査をして予防切除を選択していたら
今も元気だったのだろうか?

乳がん発症していなくても
遺伝的にリスクが予想される人が希望すれば遺伝子検査や予防切除が保険適応される日がくることを個人的に願っています。













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