こんにちは、静謐監査官のMakikoです。
本日の案件はこちらです。
「本当の自分、探索プロジェクト」の進捗確認。
着手から何年ですか。
予算はいくら使いましたか。
現在地はどこですか。
沈黙が続いています。
監査を開始します。
「本当の自分」という案件の、問題について
まず確認です。
「本当の自分に目覚める」という言葉、スピリチュアル業界で何万回使われたか、誰か数えましたか。
監査官の体感では、「手放し」「波動を上げる」「引き寄せ」に次ぐ第4位の頻出ワードです。
惜しくも表彰台を逃しています。
そしてこの言葉には、欠陥があります。
「目覚める」という表現が、まだ辿り着いていない遠い場所の存在を前提にしている。
だから探し続ける。
セミナーに行く。
本を読む。
「まだ目覚めていない私」を更新し続ける。
監査官から見ると、これは永遠に開店しない準備中の店です。
のれんだけが立派になっていく。
「目覚め」の現場で実際に起きていること
被監査者の証言を整理します。
Aさん(47歳):ヨガを10年続けた。インド聖地巡礼も行った。でも満員電車で舌打ちされると、普通にムカつく。「まだ目覚めていないのかもしれない」と落ち込む。
Bさん(53歳):瞑想を毎朝やっている。波動が上がった気がする日と、下がった気がする日がある。波動の平均値の計算が、もはや趣味になっている。
Cさん(51歳):本当の自分を探し続けて8年。最近、本当の自分が見つかったとしても、それを誰かに証明する方法がないことに気づいた。途方に暮れている。
全員、真剣です。
だから余計に苦しい。
監査官が現場で気づいたこと
ここで報告します。
満員電車でムカついたAさん。
それ、目覚めています。
ムカついたことに気づいている人間が、ムカついたことに気づかない人間より、圧倒的に目覚めています。ムカついたまま次の行動を選べるなら、それ以上に何が必要ですか。
波動の平均値を計算しているBさん。
その観察眼、相当鋭いです。問題は観察眼ではなく、「まだ足りない」という前提を手放していないことだけです。
8年探し続けたCさん。
証明できないのは当然です。「本当の自分」は提出書類ではないので。
では何をするのか。
監査官は余計なことを言いません。
今日確認したいのはこれだけです。
今日のあなたのエネルギーどんな感じですか?
宇宙とか高次元とか、いったん置いておいてください。
澄んでいますか?
濁っていますか?
軽いですか?
重いですか?
身体的にいうとこんな感じです。
あの人と話した後、肩が重くなったかどうか。
あの仕事を断った後、息がしやすくなったかどうか。
あの場所に行った時、胃が少し軽くなったかどうか。
これだけです。
エネルギーや身体は概念を持っていません。
だから嘘をつきません。
口は嘘をつきます。
言葉は大抵真逆なことを言うので当てになりません。
自分や他者を見る時は、エネルギーと身体を見て下さい。
「本当の自分」は遠い山の頂上にいません。
今日の体の感覚の中に、すでに全部あります。
監査結論
「本当の自分に目覚める」プロジェクト、終了してください。
代わりに立ち上げる新プロジェクト名はこちらです。
「今日の自分の感覚を、一個だけ信用してみる」
地味です。
のれんになりません。
セミナーも開けません。
でもこちらの方が、進捗が出ます。
あなたの感覚は、あなたの管轄です。
Makiko