「若いから分からないだろ」と足元を見られた悔しさが、私をプロに変えた話

「若いから分からないだろ」と足元を見られた悔しさが、私をプロに変えた話

記事
コラム
大手家電メーカーの調達部門に派遣されて2年が経ったころのことです。

関連会社へ、大型のステンレスタンクの発注を依頼しました。寸法や容量が決まっている半標準的な製品で、過去にも何度か購入実績があるものでした。

ところが、上がってきた見積もりを見るとかなりの高額。
予算を大幅にオーバーしていたため、なぜその金額になるのか関連会社の営業担当者へ問い合わせました。

すると返ってきたのは、こんな言葉でした。

「若いお姉ちゃんには分からないと思うけどね」

当時はまだハラスメント意識も薄かった時代。「説明しても無駄」とばかりに、まともに取り合ってもらえませんでした。
結局、年配の男性社員に仲介してもらったところ、金額はあっさり前回の通常価格に戻ったのです。

「若い女性だから、何も知らずに言われた通りの金額で注文書を出すだろう」
完全に足元を見られていたのだと悟り、猛烈に悔しさが込み上げました。

「対等に見られたい」その一心で始めたこと
この事件をきっかけに、私の目標は「分からないことをゼロにして、取引先と対等に渡り合うこと」になりました。

取引先に素直に相談し、教えを乞う

自分でも製品や業界の知識を徹底的に習得する

「どんな内訳でモノが作られているのか(原価構造)」を頭に叩き込む

知識を蓄え、現場のリアルを覚えていくうちに、どんな交渉でも動じない芯ができました。

「この人が交渉相手だ」と一瞬で理解させる準備力
実は今でも、初めての取引先からは「担当者なのか、ただの業務アシスタントなのか」を探られるようなプロセスを経験することがあります。

だからこそ私は、最初のやり取りでの簡潔なコメントと、圧倒的な事前準備を徹底しています。

交渉に臨む前には、対象品目の知識や背景を徹底的に調べ上げ、「何でも知っている」と思われるレベルまで準備を重ねます。これこそが、舐められずに第一線で対等に渡り合うための最大の近道だからです。

これは女性に限らず、若手や未経験の男性担当者にとっても全く同じことが言えるのではないでしょうか。

知識と準備は、現場であなたを守る最強の武器になります。
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