こんにちは。
大手予備校での小論文指導13年、プロ講師のハルタです。
推薦入試(総合型選抜や学校推薦型選抜)で課される「小論文」。面接や志望理由書と並行して対策を進める中で、こんな悩みを抱えていませんか?
「推薦入試なんだから、面接みたいに自己アピールを盛り込むべき?」
「志望理由書のように、大学への熱意や『貴学で学びたい』という気持ちを書いた方がいいんだろうか…」
こうした推薦入試特有の「迷い」こそが、実はあなたの評価を大きく下げてしまう最大の落とし穴です。
一般入試の小論文とは違い、「推薦」という名前がついているため、小論文試験の場でも「自分をアピールしなくては」と焦ってしまう。
その結果、採点者である大学教授が本当に求めているものと、あなたの答案との間に致命的な「ズレ」が生まれ、知らず知らずのうちに不合格答案を書き上げてしまうのです。
しかし、ご安心ください。推薦入試の小論文で絶対にやってはいけない「NG行動」さえ知っていれば、この罠は簡単に回避できます。
今回は、推薦入試で小論文を解く人が特に気をつけるべき「5つの注意点」を徹底的に解説します。
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### 1:感想文ではなく、「小論文」を書く
推薦入試では、あなたの「熱意」や「人柄」も評価対象となります。
その思い込みが、小論文の答案にも影響してしまうことが多々あります。
「私は〇〇という問題は非常に重要だと感じた」
「この取り組みは素晴らしいと思う」
こうした、あなたの主観的な「感想」や「感情」を書き連ねた文章は、「感想文」ではあっても「小論文」ではありません。
小論文は、あくまで「論文」の入り口です。
求められているのは、あなたの熱意ではなく、客観的な根拠に基づいたあなたの「主張(結論)」です。
模範的な小論文がまず「私は〇〇について、△△と考える。」という明確な結論から入るように、まずはあなたの「考え」を、感情を排して論理的に提示する意識を徹底してください。
### 2:小論文の中で「自己アピール」をしない
これが推薦入試における最大の罠です。面接や志望理由書でアピールするために準備してきた「自分の長所」や「高校時代の輝かしい活動実績」を、小論文の本文中に無理やりねじ込んでしまうケースが後を絶ちません。
(設問:地域活性化について)
→「私は高校時代、サッカー部の部長としてチームをまとめ、県大会に導きました。その経験から、地域をまとめることも大切だと考えます…」
一見、うまく繋げているように見えても、採点者から見れば「設問と無関係な自己アピールが始まったな」と一目瞭然です。
あなたの素晴らしい実績や人柄は、調査書や志望理由書、そして面接の場で存分にアピールしてください。小論文は、そのための場ではありません。
小論文試験であなたがアピールすべき「能力」とは、目の前の設問に的確かつ論理的に回答する「知性」そのものです。
### 3:大学の「特色」を意識しすぎない
志望理由書を書く感覚が抜けず、「貴学のアドミッション・ポリシーにある〇〇という理念に共感し…」や「〇〇学部の特色である△△な学びを踏まえると…」といった、大学へのお世辞(忖度)を答案に盛り込んでしまうのもNGです。
設問が大学の理念そのものについて問うものでない限り、こうした記述は「設問からの逸脱」でしかありません。
大学側は、「うちの大学をどれだけ褒めてくれるか」を採点したいのではありません。
「この受験生に、入学後も通用する論理的思考力があるか」を知りたいのです。
大学へのリスペクトは、言葉で示すものではありません。
設問の意図をどこまでも深く正確に読み取り、質の高い論理的な答案を書くこと。それこそが、採点者に対する最大の敬意の表し方です。
### 4:主観的でなく、「客観的」に書く
注意点1とも直結しますが、「私はこう思う」という主観的な意見だけを書き連ねても、それはただの「意見文」であり、説得力ゼロの答案になってしまいます。
*NG例:「少子化対策はもっと行うべきだ。将来が不安だからだ。」
*OK例: 「少子化対策として〇〇を推進すべきだ。なぜなら、合計特殊出生率が△△で推移しており、このままでは労働力人口の減少による経済停滞が予測されるからだ。」
あなたの「主張」には、必ず「なぜなら(理由)」と、それを裏付ける「具体例(客観的な事実やデータ、統計)」が必要です。
「なんとなく不安だから」ではなく、「〇〇という客観的な事実がある。だから私はこう考える」という論理展開を徹底してください。
### 5:「自分の経験」を書きすぎない
具体例として自分の経験を使うこと自体は、悪いことではありません。
しかし、その「経験談」が文章の大半を占めてしまうと、途端に「小論文」ではなく「体験談の作文」に成り下がります。
模範的な小論文の解説にもあるように、「具体例を長く書くだけじゃ思考の浅さがバレる」のです。
あなたの経験は、あくまで「主張を裏付けるための一つの小さな事例」に過ぎません。
重要なのは、その経験のエピソード描写(「私は部活でこんなに苦労した…」)ではなく、その経験から何を「考察」し、どう「一般化(社会的な問題や普遍的な真理)」に結びつけるか、です。
経験談で文字数を稼ぐのは、絶対にやめましょう。
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### まとめ:小論文は「知性」をアピールする場と心得よ
推薦入試の小論文で高得点を狙うなら、覚えておくべきことは一つです。
「自己アピールや熱意は、面接と志望理由書にすべて託す」
そして、小論文試験の答案用紙に向かう際は、それらの「アピールしたい自分」を一度すべて忘れ、純粋な「思考力」と「論理力」だけを武器にしてください。
設問の意図だけを正確に読み取り、それに対して客観的な根拠を持って論理的に回答する。
この「小論文の基本」を徹底することこそが、アピール合戦になりがちな推薦入試において、他の受験生と圧倒的な差をつける最大の戦略です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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