額装での納品を希望される方へ

告知
デザイン・イラスト
ご覧いただきありがとうございます。
こちらは「肉筆画の現物送付納品を額装付きでご希望のお客様」向けの記事となっております。
どうぞ最後までお読みください。


まず、基本的にわたしは額装での納品はお受けしないつもりで
当初から出品ページにも明記してきました。
理由は以下のとおりです。

1)額縁は、絵を飾る家の人間が選ぶのが間違いないと思っているから
2)自分のセンスに自信がなく、そもそも絵を額に入れることに興味がないから
3)ココナラのシステム上、作品をお渡しするまで報酬を受け取れないので
額装のための費用は一時的にこちらが立て替えなくてはならないから


1と2につきましては、お客様側にも
・額縁専門店を探したり足を運ぶ暇がない
・少なくとも絵を描かない自分より絵描きのほうがまだセンスがあるはず
等のご都合があると思いますので、
なんとか額縁店の店員さんにもご協力いただいたり、
飾る場所の写真をお送りいただいたりしてお応えできないこともないです。
実際、これまでにご注文くださった方々にはもれなくご満足いただいております。

問題は3です。

世間一般で「絵描き」がどのようなイメージで見られているかは知りませんが、
山田理矢は「極貧」です。
大げさでも何でもなく、生活レベルのランクでいうなら
「ホームレスのちょっと上」ぐらいです。

具体的にイメージできない方のために実情を羅列しますので
お時間のある方だけお読みください。


貯金ゼロ/月末に各種支払いを終えると次の報酬振込まで数千円で暮らす/月の食費は約15,000円/まともにごはん・おかず・味噌汁等が揃う食事は基本1日1回/外食は数か月に一度、牛丼屋レベル/美容院は年1回1,200円カット/歯医者に行けない/服は1シーズン1着新調できればいいほう/下着は破れたら縫って使う/入場料のかかる場所へは10年単位で行っていない/コンビニで買えるものがない/家電が壊れたり、入院が必要な病気や怪我をしたらもう人生ゲームオーバーでいいやと思っている。



もちろん「何々ができるなんてまだまし」「まだまだ下がいる」というご意見もあるでしょうし、
こうなったのは自業自得な部分もかなり多いですし(結婚・出産しなかったとか)
この中には貧乏でなくなっても変わらないだろうなという部分も多々あります。

こんな説明をわざわざした理由は、要するに
「立替が必要な注文はめちゃくちゃキツい」
ということをわかっていただきたかったからです。

これまでにも数件、(説明を読まずに)額装ありきでご依頼されてきた方がいらっしゃいまして
絵の制作自体を取り止められたくないばかりにお受けしたのですが
当然、この生活をさらに削って立替費用を捻出することになりました。
それで考えたのですが、

一件でもご依頼を取り逃したくない立場上、おそらくこれからも、
わたしは額装をお断りするという選択はできないと思います。
そこで、
それならばということで
当面の間、条件付きでお受けすることにしました。

その条件というのがこの記事の本題になります。



まずは、作品を額装してお送りする場合の作業手順をご説明します。

作品完成→依頼者さまへご連絡→修正等も含めご満足いただき作画作業完了。

→ご希望の額縁のだいたいのイメージ(色・素材・太さ等)とご予算をお伝えいただく。
※この時点で納品の配送先もお伝えいただきます。

→作品を仮梱包して額縁店へ。
店員さんにご協力いただき額を選ぶ。
注文。

→額縁代金・マット(内枠)加工代・輸送費(店から直接お届けします)
がすべて記載された伝票をもらう。

→そこへ額縁店への往復交通費・注文に行く日の分のわたしの作業代金と
ここまでの総額にココナラのシステム利用料分を足した金額を
伝票の画像とともにご連絡

→「おひねり」にてお支払い

以降は作品が到着しましたらご連絡いただき、
不備等なくご満足いただけましたら完了の手続きという流れになります。

先述しましたが作品が依頼者さまのお手元に届き、
ご満足いただいて完了の手続きを済ませるまで
出品者には報酬を受け取る権利が発生しないため、
ここまでにかかった費用はすべて出品者の立て替えとなります。

そこで、
今まではこの分を生活費を削って捻出していましたが

「借金」で賄うことにします。

そして借金の利息分も含め依頼者さまに請求させていただきます。

苦肉の策です。
わたしも借金などしたくありませんが
これからも額装のご依頼は来るものと思ったほうがいいなと判断し、
同じ「無理して引き受ける」のであれば「無理」の方向を変え、
無理をさせている側にも背負っていただこうと思いました。

わたしが契約できるカードローンは借入が1万円単位なので、
たとえば
額装経費が合計15,000円かかったとする
  ↓
カードローンで20,000円借入
翌月一括返済で利息が345円
(※利息は借入日等により変動します。
翌月一括返済なら5~6万程度までは3桁で収まるようです)
  ↓
「おひねり」でのご請求額
実費:15,000円
カードローン利息:345円
ココナラのシステム利用料(22%):4,328円
合計:19,673円

という感じです。
(実際には、こんな細かい額にしたくないので
作業手数料等で調整して端数を消すことになるとは思います)

そのときのわたしの懐具合によって、10,000円以下の端数分は自腹で出せるか、そこまで借りるかも変わってくるので
そのへんもご請求の際に説明させていただきます。
20,000円借入したからといって20,000円そのまま請求することはいたしません。きちんと実費を基に計算させていただきます。
ただ、利息は「このご依頼のために発生した経費」ですので
こちらは立て替えた分だけ分けることはせず、そのまま請求額に乗せさせていただきます。


長々と説明しておいて、
要は請求額に借金利息分の数百円が乗るだけという話ではありますが
依頼される以上、ここまでの内情を知っていただきたかったので
お話しさせていただきました。

ここまでお読みになられまして、
それでもぜひ頼みたいという方へは、責任をもってお受けいたします。
(実際今までご依頼くださった方々へも、
ご自分でネット注文などで額装されたほうが早いし安いし確実、
とご説明申し上げたのですが
それでもわたしに注文してきてほしいと言われたので
なにかしら絵描きへの信頼というのはあるのかもしれません。)
あるいはこんな貧乏な奴に頼みたくないと思われましたらそれも良し、です。


ご依頼お待ち申し上げております。



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す