ぼく地球ー読めたら貴方もマニアー

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どこがスバらしいって

ーONE PIECEの作者が、日本人の若者は
漫画読むから、世界的に読解力が高い件、
「スバらしい」と単行本で書いてましてー

……読めました?”ぼく地球”=”ぼくたま”。

長く朝廷があった京都が第2の舞台である
ことも(東京は味が濃いと、本作で知った)

スカイツリー未建築の都に聳える東京タワー
(今でもスカイツリーと別格の趣アリと思う)
が最終決戦の場かつ重要な意味を持つことも

木蓮のキチェの件について、理由を明示せず
余韻を残すのも…全て珠玉で色褪せない本

心象風景を投影する登場人物

月基地に派遣された6人は実に個性豊かで、
私は人生において時々に移ろう感情のまま
彼らの誰かに共感や反発をした気がします。

人の上に立つリーダーがどれほどの重責か、
なぜ他のメンバーはわかってくれないのか、
と、柊に100%の共感を抱くこともあれば、
彼を糾弾した輪くんの言葉に頷くこともあり

繻子蘭のサバサバ姉御肌に憧れもすれば、
「少し冷たくない?」と感じることもあり

やっぱり清く正しく優等生の玉蘭だよね!
と思ったり、紫苑のダークさに惹かれたり、

シウがひたすら卑怯!と非難したい時と、
極限状態なら無理もないと理解できる時…

6人×(前世+現世)=12人分の個性に加え、
未来路くんや田村さんまで含めると、実に
多様な価値観が見える…皆さんも誰かしらに
どこか共感を覚えたのではないでしょうか。

未来へ紡ぐ名言

そんな中、読後15年以上経ても思い出すのが

「よく言うだろ『昔はよかった』ってさ
 美化してるから言えるんだよな 
 その頃 犯した罪には目かくししてさ」

という迅八の言葉(も本当にその通り!)
に対する、槐とは少し違う一成の返答。

「昔がいいなら ぼくらはぼくらで 
築ける範囲で 理想の『昔』を 
未来につくってくしかないよね」

懐古趣味は自由、でもそれだけでは無責任。
老いても若くても、昔がいいなら未来がある
そこに作ればいいだろう、過ちを修正して。
少なくともその努力をすべきだろう、と。

過去を振り返ることが多くなればなるほど、
この言葉が蘇り、はっとさせられるんです。

現実を動かす創作の力

私の出身中学では、弁論大会がありました。

全生徒が論文を提出し、学級内での発表を
経て学年発表、そこから選ばれた代表者が
全校発表する、という熱の入れようでした。

厨二…もとい、中2の(厨二でもあったかも)
私は温暖化に警鐘を鳴らす文を書きました。

それは、新聞報道等で危機を覚えたからー
でもありつつ、映画「猿の惑星」や、この
ぼく地球に触発されたからでもありました。

登場人物に感情移入しやすい創作ー
だからこそ、報道以上に人を動かす
力があるのかもしれない。ならば、

木蓮が紫苑の技術を借りて地球を守る力が
弱まっている今こそ、現世を生きる私達が
できること・やるべきことが沢山あるはず

…たとえ、輪くんの言うように「年をとる
ごとにちっぽけに感じる手」だとしても。

連載終了後28年たった今でも、SDGsを
考えさせてくれる日渡早紀先生の名作
「ぼく地球」…どうか次世代へ、届け!
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