不安、恐怖、怒り、悲しみ、憎しみ、妬み、出どころがぐちゃぐちゃして止まらないイライラ、モヤモヤ感・・・。
「あの人のことは絶対許せない!許さない!」
「私だけがいつもこんな思いをしている!」
「私だけがこんな目に合っているのは、あの人のせい!」
「要領よすぎ! どうせ私にはできないわよ!」
「このまま私、何かに圧し潰されてしまう・・・!」
部屋の掃除もそっちのけになり、外出も肌のお手入れもやらなくなり、自分に似合う服装もしなくなる。
やがては心もすさんで負の感情の支配下に置かれて、嬉しいことや楽しいことを拒否してしまう・・・。
長く生きていると、日常生活の中のあちこちのシーンでこんな思いをしたことがある人は多いと思います。
こんなマイナスの感情を持つのはよくありません、だからプラスの感情になるようにもののとらえ方を変えましょう、というアドバイスをもらったこともあります。
聞こえはなんとなく、いい感じがします。
でも、これって本当にそうすべきことなんでしょうか?
実際にやってみたことがあります。
やってみましたが、「頭」の感覚では分かっても、「心」の感覚がいつまでたっても「モヤモヤの堂々巡り」が収まりませんでした。
この堂々巡りを抑えようすると「別の感覚のどこか」にひずみが出てきて、また何かの形で修復作業が始まるという感じになるのです。
「ネガティブな感情」=持ってはいけない感情、ダメな感情、感じてはいけない感情
まだ、こんな感じ方を知らず知らずのうちに持ち続けている人も多いかもしれません。
でも、そろそろ気がつかなくては・・・!
ネガティブな感情に対して、こんな思いを持っているのがそもそもの間違いなのです。
思い出してほしいのです。
「ネガティブな感情」も「ポジティブな感情」もどちらも自分が感じる大切な感情
であることを・・・。
ポジティブな感情だけを「よしよし♪ いい子だ」として、ネガティブな感情を「ああ、もうめんどうくさいな! しっしっ(手で払いのける)」みたいな扱いをするとネガティブな感情は大暴走を起こしてしまいます。
「私を無視しないで! 私の感じている気持ちをきちんと聞いてほしい!!」
感情の性質上、ポジティブな感情よりもっとていねいに接しないといけないかもしれないデリケートでもあるネガティブな感情。
この感情とていねいに向き合い、この感情と「地に足がついた気持ち」でやりとりできるようになったら、冒頭のネガティブぐちゃぐちゃ混乱感はほとんど収まってくると思うのです。
そして、いつも心の中にある
「これは絶対私には無理」
「こんなのできっこない」
みたいな、自分で自分にふたをしていたようなことはすべて外されて、「滞っていたもの」もスムーズに流れ始めるような気がします。
いかがでしょうか。
時々、自分自身の中でいろいろ交わされている「会話」に耳を傾けることも大切なことかもしれませんね。
自分の中の「たくさんの感情たち」が穏やかになってくれる気がします。