「喜びの光」

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【ダイオージャ】





8歳の時
「ダイオージャ」と言う
ロボットのプラモデルを制作した。

このロボットは
クリスマスに買って
店員のサンタクロース配達サービスで
配達してもらったプラモだった。

しかも
メガサイズのプラモデルで
完成すれば40㎝位になる
当時最大クラスのプラモデルだった。

パーツも少なくて
子供でも十分組み立てられる
凄く簡単なプラモデルだった。
ヾ(*´∀`*)ノ

その分
1つの部品が大きくて
手に取ると片手に収まらないほど
凄く大きな部品でもあった。

その大きな部品を
全部接着剤付けして
1つ1つ組み立てなければならない。
(;゚Д゚)タイヘン

でも
完成すれば凄く巨大で
満足度が非常に大きい。


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【巨大ロボット】





俺は
プラモの巨大なパーツを手に取り
その部品1つ1つに接着剤をつけて
説明書通り組み立てて行った。

そして
数時間後やっと完成して
全体を見てみたら
思った以上に巨大なプラモだった。

俺は
この巨大なダイオージャを見て
猛烈に感動してしまった。
ヤタ───ヽ(・∀・)ノ───!!

今まで1番大きなプラモデルと言えば
ガンダムの60/1が最大だった。

でも
それよりももデカい!

さすが
ダイオージャと言う名前だけあり
プラモもダイオージャだった。
(^ー^* )フフ♪

俺は
ダイオージャが完成したから
片付けを始めて
ふと説明書の裏面を見てみた。


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【豆電球】





説明書の最後を見てみると
どうやら豆電球を埋め込み
胸を光らせる事が出来ると書いてある。
( ゚Д゚)オォォォ

でも豆電球と電池は
別売りで準備するようにと
説明書に描いてあった。

このプラモに入っていたセットは
電池ケースのみ。
(´・ω・`)ショボーン

俺は
この事を知りどうしても豆電球で
ダイオージャの胸を光らせたかった。

そして一週間後に俺は
豆電球と電池を
おもちゃ屋に買いに行った。

買ったのは
「豆電球」
「電球ケース」
「単3電池4本」

豆電球は
色々な色があり
「赤」「緑」「黄色」「青」「透明」等
たくさん種類があった。


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【導線取り付け】





豆電球を買う時
おもちゃ屋に豆電球の光りを見れる
電球のサンプルがあった。
ヾ(*´∀`*)ノワォ

俺は
「どうせプラモの中に入れるから
色なんて解らないし透明で良いや」
そう感じて透明を買った。

そして家に帰り
早速豆電球をプラモにセットする
最後の作業に取り掛かった。
ウフフ♪(。-艸・。)

電球ケースから出ている線は
カバーがしてある。

そのカバーは
はさみで切り込みを入れて
引っ張ってカバーを外した。

そうすると
筆の先みたいな導線が出て
それをクルクル巻く。

その導線の先を
電池ケースの穴に差し込み
折り返し元の導線に合わせて
そこもクルクル巻いて固定した。


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【発光ギミック】





この当時
半田小手なんてなく
導線を半田付けする事が出来なかった。

そんな雑な作りだったけど
きちんと光るように作る事が出来た。
ワァ─o(´・∀・`)o─ィ♪

そして
ダイオージャの胸に豆電球を埋め込み
早速光らせてみた。

そうすると
凄く明るく光ってて
物凄く感動してしまった。
(((o(*゚▽゚*)o)))

でも光っている場所は
胸だけじゃなく
胴体全部光っていた。

豆電球をセットする所の周りには
一応光が漏れないように壁があった。

でもその壁は
凄く薄っぺらくて何の役にも立たず
光が胴体全体に漏れまくってる。


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【お風呂遊び】





豆電球の光方は
胴体全体を光らせて豪快だったけど
それでも光るだけで
なんか凄く嬉しくてしょうがない。

夜に部屋の電気を消して
ダイオージャを光らせると
もうワクワク感が止まらなかった。
((o(*´∀`*)o))わくわく♪

よく解らないけど人間は
光る物に凄く興味が湧き
無条件で嬉しくなる生物かもしれない。

更に俺は
このダイオージャが嬉しくて
豆電球と電池の部分を外し
お風呂で遊んで見る事にした。

おもちゃを水に付けて遊ぶ
この滅多に出来ない行動をする事に
ワクワク感が止まらなかった。

プラモをお風呂で遊ぶ事は
なんか禁止さてる事を
自由に出来る開放感があり
凄く楽しみになった。

そしてこの日
母親とお風呂に入り
プラモもつれ込んだ。
(∩´∀`)∩ワーイ♪


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【白髪染め】





そして俺は
プラモを湯船に「ドボーン!」と入れ
水中を泳がせて遊んだ。
ウフフ♪(。-艸・。)

そうしてたら
母親が髪を染め始める。

その髪を染める薬は
もの凄い匂いがして
鼻にツーンと来る匂いだった。

俺は
その匂いのおかげで
楽しかったプラモ遊びが台無しになる。

その後俺は
母親の髪を染める薬の匂いに
ずっと耐える時間を迎えた。
(。ノω<。)ノ))クルシイ

しかし弟は
一緒にお風呂に入ってたのに
「全然臭くないよ」と言っている。

そして弟は
「お兄ちゃんプラモで遊ばないなら
僕にも遊ばせてよ」
そう言って来た。


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【プラモの汚れ】





俺は
弟がプラモを貸してくれと言うので
今遊ぶ気分じゃないし貸す事にした。
( *'3`)ノハイヨ

そしたら弟は
俺のダイオージャを
体洗うタオルで磨き始めた!

思わず俺は
「何その遊び方!?」
そう叫んでしまった!
(゚Д゚)eeee!

その俺の質問に弟は
「何かこのプラモデル汚いから
遊ぶ前に綺麗にしてるんだよ」
そう言っていた。

俺が弟に「どこが汚いの?」と
質問したら
「繋目に白い泡が出てて汚いじゃん」
そう言っている。

その白い泡とは
俺の接着剤付けが下手くそで
はみ出てしまっていた所

俺は
その指摘がショックで
プラモ作りの下手くそさを痛感し
何も言い返せなかった。

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