思い出「壁の中の地獄」

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【気楽な仕事】





4歳の時
父親の仕事の休日出勤が
月1位であった。

その時決まって
父親の仕事場に一緒に遊びに行っていた。

俺の父親の仕事は
印刷機械を動かす仕事だった。

なぜ休日出勤があったのかと言うと
その月に収めないとならない仕事が
平日の仕事だけじゃ終わらなかったから。

しかし父親は
いつも定時で帰り仕事をあまりしない。
( ´ー`)y-~~フゥ

その為
月1で日曜日に出勤し
仕事を間に合わせていた。

当時としては
結構気楽な働き方をしていたのかもしれない。
(  ゚,_ゝ゚)キラク~

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【アナログ印刷機】





この日曜出勤の時に父親は
俺を連れて半分休日間隔で
仕事場に連れってってくれた。

俺は
父親の仕事場に一緒に行っても
特にできる手伝いもなく退屈だった。
|暇|・ω・。)

少し手伝わせてもらったが
印刷機械の前に立ち
ずっと印刷されてくる紙を眺めている。

この頃使っていた印刷機は
完全なアナログ機械で
全て人の手調整が必要だった。

その為か
職人技術が必要な機械で
どこも触らせてくれなかった。
(*´Д`)σ ツンツンツン


この印刷機は
カラー印刷だったけど
1度に印刷できるのは1色のみ。

でもなんと!
自動で3回刷ってくれる
当時の最先端からくり技術の印刷機だった!

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【楽しい事】





俺は
父親の仕事場にいても
いつも退屈なる。

なのに
毎回一緒に父親の会社に来ていた訳は
仕事場の近くに
おばあちゃんが住んでいたからだった。

俺は
おばあちゃんに会いに行けるから
いつも父親の会社に一緒について行った。

おばあちゃんの家に行けば
一緒に遊んでくれて退屈しないし
いつも甘えさせてくれて楽しい。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

そして
遊んで疲れたら昼寝も出来る。
{[(-_-)]}zzzzZZZZ


きっと近くにおばあちゃんの家が無ければ
こんな退屈な父親の会社には
毎回一緒に来なかっただろう。

それに
もう1つ父親の会社に付き合うと
楽しい事があった。

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【交通公園】





その楽しい事とは
交通公園と言う場所で遊べる事。

その交通公園には
子供用のゴーカートがあり
それに乗って遊ぶのが凄く楽しい。
_/\○_ヒャッ ε=\__○ノホーウ!!

ゴーカートの道は
きちんと信号や横断歩道があり
交通ルールを学ぶ事が出来る。

他にも
もゴーカート広場の真ん中に公園があり
そこで滑り台やブランコで遊ぶ事が出来た。

更に
この公園内で乗れる
子供用自転車も貸し出してくれていた。

でも俺は
もっぱら1番楽しい
ゴーカートばかり乗って遊んだ。
ヒャッホー♪\(・∀・)凸 (T∇|電柱| ガン!!

俺は
この公園が大好きで
父親の会社に来たとき必ず
遊びに行っていた。

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【怪獣がいる場所】





おばあちゃんの家のすぐ隣には
物凄く広大な空き地がある。

当時ここは
旭電化跡地と言われていた場所。

今は
尾久野原公園と言う名前になっている。

この場所は
おばあちゃんや父親に
「怪獣がでるから絶対中に入っちゃダメ!」
そう言われていた。

でも
入っちゃダメと言われれば
凄く入りたくなるのが人の気持ち。
ꉂ(σ▰˃̶̀ꇴ˂̶́)σ✧ ハイッテ ミタイ!


この頃は
旭電化跡地の周囲を
3m位のコンクリートの壁で囲まれていて
中がどうなっているのかすら確認できない。

俺は
この謎の広大な土地の中に
どんな化け物が封印されているか
凄く気になって仕方なかった。

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【角を曲がった先】





あるとき俺は
この旭電化跡地が凄く気になって
周囲を歩いてみる事にした。

「もしかしたら
どこか壁に穴が開いているかもしれない」
そう期待して回ってみた。
|・ω・*)。oO(ワクワク♪)

しかし行けども行けども
角すら全然見えないほど
一片の距離が長い。

俺は
旭電化跡地があまりにも広すぎて
1つ目の角すら到着できないでいた。

そうしているうちに飽きてきて
「1つ目の角の先を見たら帰ろう」
そう計画を立てた。

そして
しばらく歩き続けたら
やっと1つ目の角が見えてきて
そこまで走って向かう。

壁の角に到着しその先を見ると
数人の男の子たちが
壁の穴から中に入るのを発見した。
(。´・ω・)オヤオヤ?

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【衝撃の結果】





俺は
中の様子が気になっていたが
おばあちゃんの言う通り
怪獣が出たら怖くて入れない。

なので
あの男の子たちの入った結果を見てから
入る事にした。

そして男の子たちが中に入って行く。

俺は
あの男の子達が無事に出てくる事を祈り
しばらく待っていると
5分もたたない内に飛び出してきた!

そして
中に入った男の子たちが座り込み
咳をしながら凄くむせている!
ε( T Д T ll;)ゴホゴホッ


その光景を見た俺は
「中でいったいどんな怪獣を見たんだ!」
そう思い怖いけど凄く気になった!
ギャー!ε=ε=(*ノ>Д<)ノ

その後
中に突撃した男の子達は
ヨロヨロしながら帰って行き
中に何があったのか聞きそびれてしまった。

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【いざ!突撃!】





当然俺は
旭電化跡地の中が気になって仕方なく
ちょこっとだけ中を見て
怪獣がいるのかだけ確かようと思った。

そして俺は
壁に穴が開いている場所に行き
中を覗いてみた。

そうしたら特に何もなく
広大な空き地が
只々果てしなく広がっているだけだった。

1つ違っていた事は
地面の土が真っ黒だ!
ギャァァァァァァー!∑(゚Д゚ノ)ノ

俺は
この土の事が気になったが
とりあえず入ってみる事にした。

先に入った男の子達が
飛び出してむせていた事が少し気になる。
|ョ・ω・`)チロッ・・・


そして
「もしかしたら本当に怪獣がいるのか?」
そう感じたが
好奇心の方が勝り潜入してしまった。

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【土壌汚染】





俺は
初めて旭電化跡地に入ってみた。

そしたら
果てしなく広がる真っ黒な土から
物凄い悪臭が湧いてきた!

その匂いは
ウンチより臭い悪臭がした!

そして
この強烈なにおいにむせてきて
息苦しくなり
旭電化跡地から飛び出してしまった!

俺は
「なるほどこれが
あの男の子達が飛び出してきた理由か!」
そう実感した。

このあと俺は
強烈な悪臭でヨロヨロしながら
旭電化跡地に入った事を後悔し
帰って行った。

この旭電化跡地は
むかし石鹸工場だった場所で
そこから出る強烈な化学薬品が土に染み込み
強烈に土壌汚染された場所だった。

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