私はいつも、
お施主さんのお家が完成し
そこに灯りがともりその下で
家族団欒で過ごしてくださっているかと思うと
嬉しくて心が温かくなり
目がうるうるとなるのを感じます。
そう、
照明は暮らしに与える影響だけでなく
そこで住まう人の心にもその周囲の人にも
あたたかな温もりを与えてくれる役割が。
「灯り」って
そういうものだと思うのです。
家族の団欒、囲む食卓の料理、家族の会話や笑う声
時にはケンカしたりするのも
どんな時もそっと見守っている。
灯りはずっと昔から
私たちの暮らしと切り離せないものなのです。
さて
照明計画も住み心地を生み出すものの一つということは
前回からもお伝えしてきました。
そんな灯りの源となる電球には色味があります。
電球色、温白色、昼白色、昼光色と呼ばれるもので
ろうそくの炎のようなオレンジがかった温かみを感じる電球色、
自然な温かみをほんのり感じるような温白色、
太陽の光のように透明感のある色味を感じない昼白色、
すがすがしい爽やかな青みを感じる昼光色。
もちろんどの色味の灯りを選ぶかによって
空間の雰囲気は違って見え
私たちに与える心理効果もさまざま。
この色味を数値で表したものを色温度といいます。
ちなみに
青っぽい色になる程、色温度が高くなり
目への刺激も高くなります。
落ち着いたくつろぎの時間を過ごすなら
目にも優しいリラックス効果もある
オレンジがかった電球色や自然な温かみのある温白色がオススメ。
リビング、ダイニング、寝室や
浴室、トイレなど。
作業したり子どもが勉強する場所のほか
シーンを選ばず使うのなら
自然光に近く明るい昼白色などが一般的です。
女性がメイクをするときや
クローゼットなどで服を選ぶ時
調理をする時には
食べ物の色やメイクの色、洋服の色がきちんと見えるように
昼白色あたりが良いのではないでしょうか。
部屋で言うなら
子供部屋、書斎、クローゼット、洗面脱衣などです。
もしも同一空間で
この光源の色味が混在させる必要がある場合は
色温度が離れすぎているものは避けた方が良いです。
できれば色温度が隣同士を選ぶのがベストです。
それでも灯りの色選び、決めきれなくて悩むなぁという方には
現在主流となっているLEDライトには
光の強弱を調節できるものもあれば
光の色を変えることができる便利な機能のものもあります。
これらは主に間接照明やダウンライトで可能で
照明器具のタイプが限定され
調光や調色が不可能な場合があるので
そこは設計者にご相談を。
これらを上手く使うと
あなたの暮らしの居心地アップに一役かってくれるでしょう。
前々回、前回、今回と
暮らしの灯りについてお話してきました。
ホントのところはもっといろいろなことを考えて
照明計画をするのですがとりあえずは基本の「き」まで。
何よりも優先すべきは
どんな空間で誰がどんなふうに過ごすかです。
是非ここはしっかりと間取りの段階から
設計者に伝えておきましょう。