ライトノベル作家・専門学校現役講師のひびき遊です。
昔からなのですが――他人の作品をまるごとトレースしたり、パクったりという行為が、ときどき表沙汰になります。
クリエイターは、最初からみんなクリエイターだったわけじゃなく。
初歩では、必ず「模倣」「真似事」から入るものです。
自分が「いいな」と思った作品を、自然と真似るわけですね。
ところが、作っていくと普通は「全部、自分の考えた『よい』『好き』な要素で作っていきたいな」と思うはず、なのですが。
……そこそこ作れるようになっても、なぜか「そのままパクろう」という発想になるの、私は不思議でなりません。
正直、私も中学生くらいまでは、模倣の域を出ませんでした。
まだ自分の中で、「どうしたら自分自身の物語ができるんだろう?」という、そのあたりの能力を持っていなかったからですね。
絵本を作る課題で、めちゃくちゃ『忍たま乱太郎』っぽい作品を作ってました……! アニメになる前の話です!(苦笑)
落書きマンガに、SDガンダムとか、『トップをねらえ!』のトレーニングロボとか出してました……!
これは単に、自分でロボをデザインする能力がなかったからですね;
そこから脱却したのは――単純に、たくさんいろんな作品を吸収して、「頼らなくても自分で思いつけるようになった」からでしょう。
(※デザインはセンスがなかったので、マンガを描くのは自然とやめてしまいましたが)
――そういう意味では、インプットはすごく大事です。
「インプットとアウトプットは両輪」という言葉は、プロになってからあちこちで聞きます。
私も、それは体感しています。
「創作は、自分の机の引き出しの中身を、ぶちまけるような行為だ」
「でも引き出しにたくさんのモノを入れておかないと、ぶちまけることもできない」
「しかも、引き出しに入れたモノは……出そうとしても、一度に全部ぶちまけられるわけじゃない」
このあたりの理屈ですね。
↑↑↑こちらでも触れている「インプット>アウトプット」というのは、そういうことです。
安易に「パクる」のはやめて、模倣から脱却し――自分だけの作品で、みんなを楽しませましょう。
……バレなきゃいいんだ、はもう、この時代無理ですよ。
ネットがこれだけ広がれば、多くの目に留まれば留まるほど、バレる可能性は上がります。
また、そうしたトラブルを起こした創り手は、出版社側もちゃんとマークしています。
編集者だって、トラブルを起こすような創り手と、一緒に仕事をしたいわけではないですし。
今の時代、とてもよいのは「サブスク」があることです。
こちらを利用することで、比較的安価に「大量にいろんな作品に接する」ことが可能です。
パクることに時間を割くなら、インプットの時間を作るといいですよ!
私の若い頃は……一か八かで「表紙買い」するしかなかったのですが。
そういう意味では、いい時代になりましたよ……!