「人間関係が苦手」と思っているみなさんへ。本当に苦手なのは、人と関わることでしょうか?
「僕、人間関係が苦手なんです」
これまで、いろいろな方のお話を聴かせていただく中で、こうした言葉を耳にすることがあります。
でも、僕はそんなとき、少し気になることがあるんです。
本当に、人間関係そのものが苦手なのでしょうか?
もしかしたら、いろいろな苦手が混ざっているだけなのかもしれません。
今日は、そんなお話をさせてください。
人間関係の「何が」苦手ですか?
例えば、こんなことはありませんか?
・初対面の人と話すのが苦手
・大人数の集まりが苦手
・自分から話しかけるのが苦手
・相手の機嫌を気にしてしまう
・頼まれると断れない
・自分の意見を伝えるのが怖い
・嫌われることが怖い
・人と会ったあと、一人反省会をしてしまう
・相手の感情に影響されて疲れてしまう
どうでしょうか?
これって、全部違う悩みですよね。
例えば、初対面の人とは楽しく話せるのに、親しくなってから断れなくなる人もいます。
人の相談に乗るのは好きなのに、相手の悩みを自分のことのように考えて疲れてしまう人もいます。
人と会うのは大好きなのに、帰宅するとぐったりしてしまう人もいます。
こうして考えてみると、人間関係が苦手なのではなく、人間関係の中にある特定の状況が苦手なのかもしれません。
「苦手」「嫌い」「疲れる」は違います
ここで、もう一つ考えてほしいことがあります。
それは、苦手なことと、嫌いなことと、疲れることは、必ずしも同じではないということです。
人と話すのは好き。でも、長時間だと疲れる。
誰かの役に立ちたい。でも、頼まれると断れなくて苦しい。
仲良くなりたい。でも、嫌われるのが怖くて本音が言えない。
こういうことってありませんか?
もしそうなら、人付き合いを全部やめる必要はないのかもしれません。
会う人数を減らしてみる。
一緒にいる時間を短くしてみる。
安心して話せる人との時間を増やしてみる。
そんな小さな工夫で、気持ちが楽になることもあります。
僕自身も、人との関わり方を考えてきました
僕はこれまで、障がい者福祉の現場で13年半働き、いろいろな方と関わってきました。
また、仕事を何度も変えた経験もあります。
その中で感じてきたのは、同じ自分でも、環境や一緒にいる人によって、気持ちや行動が大きく変わることがあるということです。
そして今は、全国各地で交流会を開催したり、オンラインでお話を聴かせていただいたりしています。
そこで改めて感じるのは、人との関わり方に正解は一つではないということです。
大人数が楽しい人もいれば、少人数の方が安心できる人もいます。
たくさん話したい人もいれば、静かに話を聴いてもらいたい人もいます。
どちらが良い、悪いではありません。
自分に合っているかどうかが大切なんだと思います。
苦手なことの裏側に、強みがあるかもしれません
例えば、相手の機嫌を気にしてしまう人。
その裏側には、人の小さな変化に気づける力があるかもしれません。
断るのが苦手な人。
その裏側には、人の気持ちを大切にしたいという優しさがあるかもしれません。
一人反省会をしてしまう人。
その裏側には、相手との関係を大切にしたい気持ちがあるかもしれません。
もちろん、苦手なことを無理やり強みに変える必要はありません。
つらいものは、つらいままでいいんです。
ただ、自分が嫌いだと思っていた部分にも、別の見方があるかもしれない。
そう考えられるだけで、自分への接し方が少し変わることもあります。
自分のことを、もう少し知ってみませんか?
僕は、悩みを解決するために、いきなり行動を変える必要はないと思っています。
まずは、自分が何に困っているのかを知ること。
何が嫌なのか。
何が怖いのか。
どんな人といると安心できるのか。
どんな場面なら自然体でいられるのか。
一人で考えても、なかなかわからないことがあります。
そんなときは、誰かと話しながら、少しずつ整理してみるのも一つの方法です。
うまく説明できなくても大丈夫。
話がまとまっていなくても大丈夫。
無理に前向きな答えを出す必要もありません。
僕は、話を聴くときに、その方がどんな気持ちで今まで過ごしてきたのかを大切にしたいと思っています。
最後に、みなさんに一つ質問です。
「人間関係が苦手」と感じたとき、具体的に何が一番つらかったですか?
その答えの中に、これから自分を大切にするためのヒントが隠れているかもしれません。
人間関係が苦手な自分を、無理に変えようとしなくていい。
まずは、今まで頑張ってきた自分のことを、少しずつ理解してあげてくださいね。
たいほー🌿