「なんでみんなは、普通に生きられているんだろう」
そんなふうに思ったことはありませんか?
SNSを見ると、楽しそうな写真が流れてくる。
職場では、みんな普通に仕事をしている。
友達と会えば、結婚した、旅行に行った、仕事がうまくいっている、子どもが成長した。
そんな話を聞くこともあります。
それに比べて自分は、
仕事のことで悩んでいたり、
人間関係で疲れていたり、
将来が不安だったり、
理由はわからないけれど毎日しんどかったりする。
すると、
「こんなことで悩んでいるのは自分だけなのかな」
と思ってしまうことがあります。
でも僕は、普段いろいろな方のお話を聞かせてもらう中で、何度も感じることがあります。
それは、
みなさん、見えていないところで本当にいろいろなことを抱えている
ということです。
いつも笑っている人が、家に帰ると一人で悩んでいることもあります。
仕事が順調そうに見える人が、「明日会社に行くのが怖い」と思っていることもあります。
夫婦仲が良さそうに見えても、誰にも言えないことで悩んでいることがあります。
人付き合いが得意そうな人が、家に帰った瞬間にぐったりしていることもあります。
僕自身、実際にお話を聞いて、
「そんなことを抱えていたんだ」
と思うことが何度もありました。
外から見えている姿だけでは、本当にわからないんですよね。
人は、自分の苦しさについては100%知っています。
昨日眠れなかったことも、
誰かに言われた一言がずっと引っかかっていることも、
将来が怖いことも、
一人になったときに落ち込んでいることも知っています。
でも、他の人について見えているのは、ほんの一部分です。
その「他人の見えている部分」と「自分の見えている全部」を比べたら、周りの人のほうが幸せそうに見えるのは、ある意味自然なのかもしれません。
なので、
「みんなはうまくやっているのに、自分だけ……」
と思ったときは、
「僕は、その人の全部を見ているわけじゃない」
と、一度思い出してみてください。
そしてもう一つ、僕が伝えたいことがあります。
それは、
悩んでいることを、無理に隠し続けなくてもいい
ということです。
もちろん、誰にでも話す必要はありません。
無理に自分のことをさらけ出す必要もありません。
でも、
「こんなことで相談したら迷惑かな」
「もっと大変な人がいるから」
「自分で何とかしないと」
と思って、全部一人で抱えなくてもいいと思っています。
実際、お話を聞いていると、
「こんなこと相談していいかわからなかったんですけど……」
という言葉から始まることもあります。
でも、その「こんなこと」が、その人にとってはずっと心に引っかかっていた大切なことだったりします。
悩みに、大きいも小さいもありません。
誰かと比べて、相談していいかどうかを決める必要もありません。
話してみることで、
「あ、自分はこんなことが嫌だったんだ」
「本当はこうしたかったんだ」
と、自分でも気づいていなかった気持ちが見えてくることがあります。
解決策がすぐ見つからなくても、
「自分の気持ちをわかってもらえた」
それだけで少し心が軽くなることもあります。
周りの人が幸せそうに見える日があっても大丈夫です。
その人にも、その人にしかわからない毎日があります。
そして、みなさんにも、みなさんにしかわからない毎日があります。
みなさん、本当にいろいろなことを抱えながら、それでも今日まで生きてきています。
もし今、
「自分だけがうまくいっていない」
と思っているなら。
少しだけ、その見方を変えてみてもいいかもしれません。
みなさんだけではありません。
見えていないだけで、みんなそれぞれの場所で悩みながら、迷いながら、今日を生きています。
そして、もし一人で抱えることに少し疲れたら。
誰かに話してみるという選択肢も、心の片隅に置いておいてくださいね。