みなさん、不安になったとき、
「早く気持ちを切り替えなきゃ」
「もっと前向きに考えなきゃ」
「こんなことで落ち込んでいたらダメ」
「この不安を早く消さなきゃ」
そんなふうに、自分の気持ちをなんとかしようとしていませんか?
僕は、不安そのものよりも、
「不安になっている自分はダメ」
と思ってしまうことのほうが、心を苦しくさせることがあると思っています。
僕自身、心と身体がついていかなくなって、仕事を休んだ経験があります。
仕事に行かなくてもいい。
身体は横になっている。
時間だってある。
それなのに、頭の中ではずっと、
「早く元気にならなきゃ」
「いつまでこんな状態なんだろう」
「みんなは働いているのに」
「何かしなきゃ」
と考えていました。
身体は休んでいるのに、
心は全然休んでいなかったんです。
そして、不安になるたびに、
「考えないようにしよう」
「もっとポジティブになろう」
としていました。
でも、不思議なんですよね。
「不安になっちゃダメ」と思えば思うほど、不安になる。
「考えないようにしよう」と思えば思うほど、そのことばかり考えてしまう。
そして最後には、
「こんなこともできない自分はダメなんじゃないか」
と、自分まで責めてしまう。
今振り返ると、あの頃の僕に必要だったのは、無理やり前向きになることではなかったと思います。
ただ、
「そりゃ不安になるよね」
「怖いよね」
「今は前向きになれなくてもいいよ」
そう言ってもらいたかったんだと思います。
みなさんも、大切な人が落ち込んでいたら、
「いつまで落ち込んでるの?」
「もっとポジティブになりなよ」
とは、なかなか言わないですよね。
きっと、
「大変だったね」
「それはつらかったね」
「そりゃ不安になるよね」
と声をかけると思います。
その言葉を、自分にも言ってあげてほしいんです。
僕が大切にしている考え方があります。
それは、
「僕は僕の味方でいる」
ということです。
不安になってもいい。
落ち込んでもいい。
何もしたくない日があってもいい。
前向きになれない日があってもいい。
そんなときに、
「こんな自分じゃダメ」
と自分まで自分を突き放すのではなく、
「大丈夫。僕だけは僕を見捨てないからね」
と言ってあげる。
それだけでも、心の感じ方は少し変わってくると思います。
そして、もう一つ大切にしてほしいことがあります。
もし一人で考えているうちに、
同じことを何度も考えてしまったり、
どんどん自分を責めてしまったり、
何がつらいのか自分でもわからなくなってしまったりしたら、
誰かに話してみてもいいんです。
相談するというと、
「ちゃんとした悩みじゃないとダメ」
「解決したいことがないとダメ」
「こんなことで人に話していいのかな」
と思う方もいるかもしれません。
でも、僕はそうは思いません。
答えを出すためだけに、人と話すわけではないと思うんです。
「こんなことがあってね」
と話して、
「それはつらかったですね」
と言ってもらえる。
自分でもうまく説明できない気持ちを、ゆっくり言葉にしていく。
それだけで、
「ああ、僕はこれが嫌だったんだ」
「本当は寂しかったんだ」
「ずっと無理していたんだ」
と、自分の気持ちに気づけることがあります。
僕自身も、人に話すことで初めて気づいた気持ちがたくさんあります。
なので、無理に答えを出さなくてもいいと思っています。
無理に前向きにならなくてもいい。
不安を全部なくさなくてもいい。
まずは今の気持ちを、
「そう感じているんだね」
と受け止めてあげる。
そして、一人で抱えるのが少し苦しくなったら、誰かと一緒に整理してみる。
そんな選択肢があってもいいと思います。
みなさんがつらいときほど、思い出してほしいです。
「前向きになれなくても大丈夫」
「不安になっても大丈夫」
「今日、何もできなくても大丈夫」
そして、
「どんな状態でも、僕は僕の味方だよ」
すぐに元気にならなくてもいいんです。
まずは、自分だけは自分を見捨てないこと。
そこから、ゆっくり始めてみてください。