「怖い」「不安」「つらい」その気持ち、ちゃんと外に出せていますか?
みなさんは最近、
「怖い」
「不安」
「心配」
「つらい」
「苦しい」
そんな気持ちを、誰かに話したことがありますか?
僕は、こういう感情ほど、ため込まないでほしいと思っています。
でも実際には、つらいときほど誰かに話せなくなることがあります。
「こんなことで相談していいのかな」
「もっと大変な人もいるし」
「相手に迷惑をかけたくない」
「うまく説明できる自信がない」
「話したところで何も変わらないかもしれない」
そんなふうに考えて、結局一人で抱えてしまう。
特に、普段から周りの人のことを考えている人ほど、自分の気持ちは後回しになりやすいように感じます。
僕自身も、不安になったときに、
「大丈夫、大丈夫」
「考えても仕方ない」
「もっと頑張らなきゃ」
と、自分に言い聞かせていたことがあります。
でも、「大丈夫」と言ったからといって、本当に大丈夫になったわけではありませんでした。
不安は不安のまま。
怖いものは怖いまま。
つらいものはつらいまま。
ただ、その気持ちを見えないところへ押し込めていただけだったんですよね。
なので今は、
「あ、僕はいま不安なんだな」
「本当は怖かったんだな」
「思っていた以上につらかったんだな」
と、自分の感情をそのまま認めることを大切にしています。
ここで僕が大切だと思っているのは、すぐに答えを出そうとしないことです。
不安を感じたら、
「どうしたら不安じゃなくなる?」
つらかったら、
「どうしたら早く元気になれる?」
人間関係で悩んだら、
「どうすれば解決できる?」
僕たちは、すぐに正解を探したくなります。
もちろん、解決策を考えることも大切です。
でも、その前に、
「本当はどう感じているんだろう?」
と、自分の気持ちを聞いてあげてもいいと思うんです。
「怖かった」
「悲しかった」
「本当は嫌だった」
「わかってほしかった」
「もう疲れた」
そんな言葉が出てくるかもしれません。
それでいいんです。
きれいにまとめなくていい。
前向きな結論を出さなくてもいい。
誰かに話すときも同じです。
「何から話したらいいかわからない」
から始めてもいい。
「うまく説明できないんですけど……」
でもいい。
話している途中で言葉が止まってもいいし、話があちこちに飛んでもいい。
僕は、人に話すことの意味は、必ずしも「正しい答えを教えてもらうこと」だけではないと思っています。
自分の中だけにあったものを言葉にしてみる。
誰かに聞いてもらいながら、
「僕はこんなことが嫌だったんだ」
「本当はこれが怖かったんだ」
「こんなに我慢していたんだ」
と、自分自身が初めて気づくこともあります。
そして、気持ちが少し整理されると、
「じゃあ、本当はどうしたいんだろう?」
という次の気持ちが見えてくることがあります。
僕が普段、人のお話を聞くときにも、この順番をとても大切にしています。
すぐに答えを出すことよりも、まず、その人の中にある言葉をゆっくり聞くこと。
話したくないことまで、無理に話す必要もありません。
沈黙する時間があっても大丈夫です。
「こんなことを話してもいいのかな」と思うようなことほど、実はずっと心の中に残っていたことかもしれません。
もし今、
「誰かに聞いてほしい」
「でも、身近な人には話しにくい」
「アドバイスより、まず話を聞いてほしい」
そんな気持ちが少しでもあるなら、無理に一人で整理してから誰かに話そうとしなくても大丈夫です。
まとまっていないままでもいいんです。
「怖い」
「不安」
「心配」
「つらい」
「苦しい」
まずは、その一言からでもいい。
感情をなくすことより、感情を置き去りにしないこと。
みなさんが周りの人の気持ちを大切にしているように、自分自身の気持ちにも、少しだけ耳を傾けてあげてください。
そして、一人では言葉にするのが難しいときには、
「誰かと一緒に整理する」という方法もある。
そんな選択肢があることだけ、心の片隅に置いてもらえたら嬉しいです。